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介護のハウツー

2016年10月07日

介護士が高齢者の水分補給を行う方法や注意点は?重要性や介助のポイント

水分

体のためにきちんと水分を摂りましょう。これは高齢者に限らず多くの人が言われることです。朝起きてすぐにコップ一杯の水を飲むことがスムーズなお通じを促してくれたり、心地よく汗をかいた後に水分補給すると体の奥までしみこんでいくような感覚さえ感じるものです。

しかし高齢になって体の機能が衰えてくると、大切な水分を補給するのも若い頃のように簡単には出来にくくなってしまうものです。

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水分を摂ることの大切さ

水分補給が大切だというのは、特に夏の時期の熱中症対策としてその重要性がよく知られるようになりました。確かに夏の暑い時期に適切に水分を摂らないと体に異常をきたすのですが、高齢者にとってはさらに水分を摂ることが重要な意味を持ちます。年令を重ねてゆくと、体に水分をためておくために必要な筋肉が減って体内の水分量が極端に少なくなるものです。

そして内臓機能の低下に伴って腎臓の機能も衰えて老廃物を排出する際に若い年代よりも多くの尿を必要とするようになります。さらに感覚の衰えによって体に水分補給の必要な危険な状態に近づいても、のどの渇きを感じにくく本人が水分を欲しがらないことも高齢者の水分不足に繋がっています。これらの理由により、高齢者は若い年代と比較すると体が乾きやすい状態になります。

そして夏場の気温の高い時期だけでなく、秋から冬にかけての涼しい季節こそ、のどの渇きをさらに感じにくくなって自然に任せていると、より水分不足に陥りやすくなってしまいます。

水分補給はやり方とタイミングが大切

しっかりと運動して大量の汗をかく若い年代とは異なり、運動量自体が極端に少なくなる高齢者でも食事などから摂取する水分以外にも一日当たり1000mlほどの水分は摂取する必要があるといわれています。

汗をかいたりしてのどが渇けば自分からすすんで水分を欲しがるけれど、高齢者は喉の渇きそのものを感じにくくなりがちなので、進んで水分を摂りたがらないケースは少なくありません。いくら水分補給が大切と言っても欲しくもない水分を無理に飲むのも苦痛なので、よく言われるのがこまめな水分補給を取り入れることです。

高齢者の状態に合わせて一回あたりの口に含ませる水分の量を調整するようにします。一度にたくさんの水分を飲み込むことが難しいので、2回目に水分を与えるタイミングを見極めないと、むせこんだりする原因になります。

水分補給するときの体勢も誤った体勢で行うとむせてしまったり誤って肺のほうに水分が入り込んでしまうことも考えられます。本人の体の状態によって無理のない姿勢をとって水分補給をすることで、誤嚥性肺炎などにかかる危険性を抑えることができます。

どれくらい水分を摂っているかを把握する

食事などから自然な形で摂取する水分量とは別に一日に1000mlほどの水分を摂る必要があるといっても、たとえば500ml入りのペットボトルをラッパ飲みにするなどの方法は、飲み込む力の衰えた高齢者には明らかに無理なことです。

一日あたり1000mlと言っても、一度に摂れる水分は多くはないのだとしたら、水分補給するたびにどれくらいの量の水分を摂ったかを記録するようにすることが重要です。一日の生活の中で食事やおやつなどのタイミングで少しずつ水分補給するように習慣づけることが水分補給の量を管理しやすくすることにも繋がります。

飲み込む力の衰えた高齢者への水分補給法

高齢になって飲み込む力が衰えればむせることが増えて、水分を摂ることも簡単ではなくなります。介護する側も安全に水分補給が出来るように摂取する水分にとろみをつける方法も有効です。さらに嚥下力が低下した人にはゼリー状に固めて固形にすれば、より水分補給がしやすくなります。

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