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介護のハウツー

2016年08月16日

服薬介助のコツや注意点は?介護士が誤薬・飲み忘れを防止するポイント

薬

介護施設を利用している人は、なんらかの原因で介護を必要としている高齢者ばかりであるため、常備薬があることがよくあります。利用者にとって、薬は命綱のような役割である可能性があるため、服薬はとても大切なものといえます。そんな大切な服薬の際には、誤飲や誤嚥に気をつける必要があります。そこで、薬を飲ませる際のコツや、誤飲を防ぐための工夫について、ご紹介していきます。

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誤飲を防ぐ方法

利用者の飲んでいる薬を把握

それぞれの利用者がどの薬を飲んでいるかを把握することが、誤飲防止においてもっとも重要です。利用者によっては、何種類もの薬を1日に何回も服薬する必要がある場合もあります。利用者本人が薬を把握していない可能性もあるため、職員からの指示を把握しておきましょう。

薬の内容だけでなく、既往歴や現在の症状についても、把握しておくと安心です。たくさんの利用者のこれらの情報を把握するためには、カルテを作成するのがおすすめです。病気の状態だけでなく、その日の様子や変化なども記しておくと良いでしょう。

ダブルチェック

薬を飲ませる際には、一人のスタッフで完結することなく、他のスタッフもチェックを行いましょう。薬のセッティング・配薬・服薬の3つのプロセスを一人で行うのではなく、2人以上のスタッフで確認しながら行うことで、ミスを防ぎやすくなります。1人で行うと流れ作業になってしまい、ミスを誘発してしまう可能性がありますが、他の職員とチェックし合いながら行うことで、ひとつひとつの作業を意識しながらこなすことができます。

薬を飲んだ後の確認

薬を飲んだらそれで終わり、ではありません。利用者が薬を飲んだ後もチェックを行いましょう。きちんと必要な薬を飲んだか、間違えて配薬していなかったかなどを確認することで、ミスがあったときに速やかに対応することができます。

薬を飲ませるときのコツは?

薬には、粉薬・錠剤・カプセル・液体薬・舌下剤などの種類があります。これらの薬には、飲ませる際のコツがあります。コツをつかんでおくことで、利用者にとっても飲みやすくなみます。

粉薬

粉薬は、苦味があったり粉が散らばってむせやすかったりと飲みにくくなっています。粉薬を飲ませるときには、オブラートに包むと飲みやすくなります。オブラートに包んだ薬を舌の奥のほうにのせてから、水を口に含ませます。その他にも、粉薬と少量の水をねってペースト状にしてから飲ませる方法もあります。この場合、粉っぽさが残っているとむせたり誤嚥を招いてしまう可能性があるので、粉っぽさがなくなるまで丁寧にねりましょう。

錠剤・カプセル

錠剤やカプセルを飲ませるときには、必ず1錠ずつのませます。薬を舌の中央に乗せてから口に水を含ませます。舌の奥に乗せると誤って気道の方へ落ちてしまう可能性があるため、舌の中央に乗せるようにしましょう。飲み終わったあとは口の中に薬が残っていないかどうかを確認しましょう。

液体薬

液体薬は、薬の瓶を優しく振って中の薬をなじませてから、目の高さで目盛りを確認しながら支持された量を用意します。その後コップやスポイトで飲ませます。薬を飲ませた後は水を一口飲ませて、口の中をすっきりとさせてあげると良いでしょう。

舌下剤

舌下剤とは、舌の下において粘膜から薬剤を吸収するものです。この薬は噛み砕いたり飲んだりしてはいけないため、舌下にのせた後は唾液で少しずつ溶かして服薬完了するまで見守りましょう。

まとめ

利用者が生きていくために欠かせない薬を、安全に・不快感を与えず飲ませるためには、ちょっとした工夫と職員同士の連携が欠かせません。利用者が元気に安心して過ごせるように、薬を取り扱いには気をつけましょう。

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