1. HOME
  2. 介護求人サイト比較介護のハウツー介護士ができる利用者の不眠対策!高齢者に増える睡眠障害を知ろう

介護のハウツー

2016年09月16日

介護士ができる利用者の不眠対策!高齢者に増える睡眠障害を知ろう

睡眠障害の高齢者

人間は年齢を重ねると眠りが浅くなり、睡眠時間が短くなったり、すぐに目が覚めたりするようになります。この年齢という要因に加えて認知症を患うと、益々睡眠の質が落ち、不眠になる方も多いものです。高齢者の方の睡眠障害は、家族や介護士にとっても大きな問題です。ここでは、睡眠障害がどんなものか、そして、その対策を見ていきましょう。

関連:昼夜逆転の治し方が知りたい!介護士ができる利用者への対応策まとめ

睡眠障害の原因

一言で睡眠障害と言っても、その原因は人によって様々です。

まず、体内時計が狂ってしまう事が考えられます。人間の体には、一日のリズムを整える体内時計があります。この体内時計の働きと共に、眠る為には睡眠ホルモン(メラトニン)の分泌が必要なのですが、年齢を重ねると、この睡眠ホルモンの分泌が減っていきます。その為、どうしても眠れなくなりがちなのです。さらに、日中にあまり動かずに過ごしていると、余計に夜に眠気が起きにくくなります。こうして、体内時計が狂っていってしまうのです。

また、不安があると眠れなくなります。これは、私達にもよくある事ですね。特に、認知症の見当識障害がある方は、夕方以降の時間になると落ち着きが無くなる事があります。そして、夜中に目が覚めた時に不安になってしまい、動き回ったり、せん妄を引き起こしたりします。

認知症やその他の病気のお薬を飲んでいると、その副作用が原因で不眠を引き起こす場合もあります。他にも、睡眠環境が原因で眠れなくなる事もあります。寝室の温度や騒音、明るさといった環境が良くないと、不眠になったりします。

睡眠障害への対策

まず、午前中(朝)に太陽の光を浴びるようにしましょう。朝の日光を浴びると、体が一日の始まりを感知し、体内時計がリセットされます。ゆっくりと散歩をしたり、窓辺で日光浴をしたりしてみると良いですね。

そして、日中は活動するようにします。あまり動かずにいると、体力を消耗しない為、夜になっても眠くなりづらいものです。テレビばかりを観て過ごすより、外に出たり、軽い運動をしたりして、長時間の昼寝は避けましょう。

眠れない時には、温かい飲み物がおすすめです。温かい飲み物は、ゆったりした気持ちにしてくれますし、眠気を誘います。温かい牛乳やお茶が良いですね。アルコールやカフェインは、眠りの質を下げるので避けましょう。

そして、ベッドに入る前にトイレに行っておきましょう。夜中に尿意を感じたらどうしようと不安に感じている方も多いですから、その不安を取り除いてあげましょう。

さらに、体調のチェックも大切です。特に、認知症があると自分で上手く伝えられない事も多い為、介護士がよく見てあげましょう。

また、寝る前の入浴や足湯も良いですね。高齢者の方は冷えやすいですから、身体を温めてあげるようにします。冬は湯たんぽなどもおすすめです。

まとめ

年齢を重ねるとどうしても不眠になりがちですから、ご紹介した方法を試してみて下さいね。また、どうしても眠ってくれない時は、諦める事も必要です。無理に寝てもらおうとすると、お互いにイライラしてしまい、余計に眠れなくなったりしますからね。一日眠れなくても大した事は無い、と考えましょう。また、「早く寝て下さい。」と怒ったりしてはいけません。

そして、睡眠導入剤に頼りすぎないように気を付けましょう。副作用が出る場合もありますし、まずは、できるだけ自然な方法で眠れるようにしてみましょう。それでもダメなら、医師や薬剤師に相談してみて下さいね。

➝ 複数の転職サイト登録で94%が「給料アップ」に成功!