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介護のハウツー

2017年03月02日

介護施設の入居者同士の恋愛に介護士はどう対応する?介入や対処のポイントとは

恋愛

高齢になって体の自由が利かなくなっても、異性との出会いによって時には入居者同士が恋愛感情を持つことは珍しくありません。体力や認知能力の衰えた高齢者でも当然一人の感情を持った人間であり、誰かに好意を持って恋愛関係に発展することと言うのは十分に考えられます。そのときに家族などの反応としては「何をいい年をして・・・」といったさげすむような態度をとってしまうことが少なくないようなのですが、介護士は介護のプロとしてそんな偏った考え方で決め付けて利用者の尊厳を傷つけるような態度で接するのではなく、入居者の気持ちに配慮しつつ見守るといった対処をすることが求められます。

入居者同士の恋愛はむしろ自然なこと

自宅で家族と生活しているときとは異なり、介護施設では自分や家族以外の人とのかかわりがふえ、自分と同じような境遇の異性とのかかわりの中で恋愛感情が生まれるのはむしろごく自然なことだといえます。入居者は集団での生活を送る上で気の合う人もどうしても苦手意識を持ってしまうという人も当然いるものです。異性の気の合う人が見つかってやがて相手に好意を持つ感情が目覚めるのは、たとえ何歳であってもごく当たり前の感情です。そうした感情を持つことに対して非難めいた態度で接するようなことは介護士としてはすべきではありません。

メリットも多い入居者同士の恋愛

体も自分の思うように動かせなくなり、何をするにも人の手を借りなければ出来ない自分に失望してしまうと、体の衰えだけでなく生きる気力もどんどんなくなっていく人は少なくありません。社会的にも孤立して、自分の存在意義を見出せずどんどん内向きの志向になって閉じこもりになってしまう人が、誰かに好意を持つというとても前向きで明るい気持ちになれる感情を持つことは、時としてその人にとって様々なメリットをもたらすことに繋がります。

相手を思う、愛情を注ぐ存在が見つかることで精神的に安定し、閉じこもりがちだった人が明るく積極的に前向きに過ごせるようになるのもそのメリットの1つです。そして恋愛感情によって相手のために何かをしてあげたいと思うことで、衰える一方だった身体機能が向上するといった効果が出ることもあります。

問題があるケースは職員の介入も必要

いくら高齢で介護が必要な状態の人であっても、入居者同士の恋愛に関しては基本的にごくプライベートな問題なので、恋愛自体は個人を尊重して見守るというスタンスで接することが必要です。ただし、例えばどちらか片方だけが好意を持つことで一方的なアプローチをしている場合などは、介護士の介入が必要なケースもあります。またプライバシーを重視するといっても、他の利用者に対して迷惑な行為をする場合も注意が必要です。

きちんと立場をわきまえてお互いに好意を抱いて恋愛に発展する分にはおおらかな気持ちで見守ることが大切ですが、時に人の感情なので三角関係などのトラブルに発展するような場合も注意が必要です。感情が高ぶるあまり、恋敵に暴力的な行為をしてしまうことに繋がるケースもあるため、恋愛関係トラブルに繋がらないように日常生活に注意を払う必要があります。また、何らかの金銭的な問題が絡んでいる場合も大きな問題に発展する前にスタッフが介入し入居者の家族に知らせるなどの対応も必要になります。

入居者同士が恋愛関係になることはごく自然なものととらえてプライバシーに配慮しつつ見守ることがたいせつです。しかし、問題が起こる前に注意したり時には行動をやめさせるなどの対処が必要なケースもあります。けれども他の入居者に迷惑をかけない恋愛ならば、温かな目で自然に接することが最も適した対処法だといえます。

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