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介護のハウツー

2016年01月25日

「スマイルケア食」で食事を楽しく!介護食・介護食品の種類や選び方

スマイルケア食

高齢者の介護をしている人にとって、食事の用意や介助はとても神経を使うものであり、大きな負担になるでしょう。もちろん介護施設においても同じことが言え、栄養士をはじめとする専門のスタッフが硬さや形状などに配慮しながら準備をしていると思います。ただ、飲み込みやすさや食べやすさにこだわると、どうしても食品そのものの原型を失ったドロドロとしたものが多くなってしまうので、「食べる側が食事を楽しめない」というデメリットが付きものでした。

そんな介護食・介護食品について2014年の「介護の日(11月11日)」、農林水産省が「スマイルケア食」という新たな名称を発表しました。これまでマイナスイメージを持たれがちだった介護食ですが、この新名称ならちょっと明るいイメージになりませんか?

そうは言っても、まだまだスマイルケア食が良くわからない、という人は多いと思います。そこで今回は、スマイルケア食の種類や選び方などを調べてみました。気になる人はぜひチェックしてみてくださいね!

「スマイルケア食」って何?

まずはこれまでの介護食の問題を知ろう

介護を受ける人にとって、食事は大きな楽しみのひとつです。しかし介護食は、どうしても咀嚼力や嚥下(飲み込む)する力が衰えてくる高齢者が安全に食事できるように、かなり柔らかくなるまで煮込んだものが多く、中にはペースト状やゼリー状になっている場合も少なくありません。もとの食材が同じでも、それが原型のないペースト状になってしまうだけで、どうしても見た目が悪くなってしまいます。

魚も肉も野菜も全てペースト状という食事では食べても物足りなさが残りますし、食欲が沸くどころか食べたい気持ちがなくなってしまいそうですよね?例え栄養が摂れたとしても、満足感がないというのは食事の役割のひとつが欠落していると言えるでしょう。加えて、飲み込みやすさや食べやすさを重視するあまり、味が損なわれることも良くあることだと言われていました。「苦労して作ったのに食べる側が満足してくれない・・・」そんな介護食の問題を解決し、要介護者の食べる意欲を高めることがスマイルケア食の目的なのです。

スマイルケア食が目指すところ

スマイルケア食は、これまでの介護食品の飲み込みやすさや食べやすさを維持しながら、さらに美味しく見た目にキレイで、「食べたい!」と思えるような食品のこと。よく生活の質を上げることを“QOL(クオリティーオブライフ)を上げる”と表現しますが、まさにスマイルケア食はこのQOLの向上を目指しているのです。

スマイルケア食の工夫

スマイルケア食は美味しくて楽しめる食事ですから、煮物や炒め物、和え物、焼き物などメニューもバラエティーに富んでいます。もちろん和食メニューもあればシチューなどの洋食メニュー、エビチリなどの中華メニューなどジャンルもさまざま。販売しているメーカーの独自技術で、一度柔らかくしたものを再び形成したり、見た目は健常者のものと同じであっても箸やスプーンで簡単に崩れる柔らかさを実現したりと、きめ細やかな工夫がなされているのです。

これからの当たり前「スマイルケア食」の7分類

介護を予防するためのスマイルケア食

要介護のレベルはさまざまありますが、スマイルケア食の中には、まだ介護は不要という人であっても「最近になって食べる量が減ってきた」「体重が減少してきた」という人向けの食品があります。ここに分類される食品は、形状や硬さではなく栄養の状態が配慮された食品で、少ない量でも多くのカロリーが摂取できたり、高タンパクであったり、カルシウム強化されていたりと、機能性をアップすることで栄養不足による健康被害を予防するための食品になります。

どれくらいの硬さかを分類

次にご紹介するのは、「弱い力で噛める」「歯茎でつぶせる」「舌でつぶせる」というような咀嚼力による3分類です。硬さだけでなく、口に入れたときにどれくらいばらけやすいか、また口に入れたあとの張り付きやすさはどうか、といったことによって分けられます。豆腐だと「焼き豆腐」「木綿豆腐」「絹ごし豆腐」のような違いだと考えるのがわかりやすいかもしれませんね。

形状を分類

さらにスマイルケア食は形状によって、「ペースト状」なのか「ムース状」なのか「ゼリー状」なのかという3つに分類されています。ペースト状の食品といえば、お米の粒がほとんど残っていないお粥などが想像しやすいと思います。また、ムース状の食品にはデザートタイプで食べやすいうえしっかりとカロリー補給できるものが多くありますが、中には魚や野菜といった素材とそっくりな形状のムースを用い、「魚のあんかけ」や「カボチャの煮物」といったメニューを再現しているものもあります。

ゼリー状の食品は、ムース同様に栄養に配慮されたデザートタイプのものが多くありますが、本物の果物の味わいがリアルに再現されているものもあるので、「果物が好きなのにうまく噛めないから・・・」という人も満足できるのではないでしょうか。

進化するスマイルケア食

選択肢がどんどん広がる!

先ほどもムース状のスマイルケア食として、魚や野菜といった素材とそっくりな形状のムースを使用した本格的なメニューがあることをご紹介しましたが、このように、現在ではスマイルケア食がどんどん進化しています。高齢者がお餅を喉に詰まらせるニュースが毎年何件もあり、お餅は要介護者のタブー食品と言われることもありますが、スマイルケア食にはべたつきや粘りを少なくして噛みきりやすく食べやすくしたお餅などもあり、食べる側の選択肢がどんどん広がっています。

若い頃から日本食だけでなく洋食や中華といった多ジャンルの食生活を送ってきた人もいるでしょう。そんな人が介護食を食べるようになったとき和食ばかり、というのはつまらないと思います。そういった観点からもさまざまな食事が楽しめるのは大きなメリットと言えそうですね。農林水産省も、スマイルケア食を利用する際は専門家(医師、歯科医、管理栄養士など)に相談してみると選びやすいとしていますので、ぜひ、相談しながら上手に活用して欲しいと思います。

スマイルケア食はどこで買う?

スマイルケア食を取り扱っているスーパーやドラッグストアもありますし、もちろん介護ショップでも購入することができますが、まだまだ数が少ないので便利に使えるインターネットがおすすめです。

≪スマイルケア食のメーカー≫

※旭松食品
http://www.asahimatsu-shop.com/user_data/care.php

※デリキューブ
http://www.delicube.net/yawaraka.php

※イーエヌ大塚製薬
http://www.ieat.jp/

※ヘルシーネットワーク
http://www.healthynetwork.co.jp/

※メディカルフードサービス
http://www.medifoods.jp/

※ベネッセパレット
http://www.benesse-palette.co.jp/

冷凍での配達で保存の効くものから常温宅配してくれるものなど、メーカーやメニューによって形態はさまざまですが、いずれにしても介護する側は便利に使えますし、食べる側も食事を楽しめるようになるでしょう。他にもいろいろなメーカーがありますから、住んでいる地域やニーズなどに合わせて活用してみるといいかもしれませんね。

スマイルケア食はまだまだ認知されてない?!

すでに利用している人は良く知っているかもしれませんが、スマイルケア食の認知度はまだ低いと言えるかもしれません。もちろん聞いたことがあるという人もいるでしょうが、7つに分類されていることを知らないという人も多いでしょう。また、7つの分類にはそれぞれマークがあるのですが、そのマークを見てもそれが持つ意味合いを知らないという人も多いはず。これからの介護にとってメリットの多いスマイルケア食ですが、まだまだ認知されていないのが現状であり、今後、認知が拡がった分だけさまざまな問題が出てくる可能性はあるでしょう。

今後のスマイルケア食の進化に期待

介護の未来を明るくしてくれるであろうスマイルケア食は、まだまだたくさんの可能性を秘めていると言えそうです。残念ながら現時点では“どこでも簡単に手に入れることができる”というわけではありません。しかし、今後さらに高齢者が増加してくることが予想されていますから、さらなる進化が期待できるのではないでしょうか。最寄りのスーパーやコンビニでスマイルケア食が手に入るようになるのも、そう遠い未来ではないかもしれませんね。

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