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認知症の基礎知識

2016年10月31日

どんな施設がある?認知症に対応する老人ホームやデイ、ショートステイなどの施設まとめ

介護

2025年には、日本で認知症患者が700万人以上になると言われています。認知症患者に対応する施設は多数あります。老人ホームやデイサービス、ショートステイなどがそれにあたります。どのような施設を希望しているのか、それによってお勧めしたい施設も異なります。

グループホーム

グループホームが目指しているのは自立支援です。自宅で暮らす時と同じような環境の中で、一人一人がそれぞれできる範囲で、役割を担いながら自立した生活を送ることを目指します。基本的に一人に一つの部屋がありますし、施設によってはトイレが付いている所もあります。キッチンや食堂、リビング、浴室などは共同。食事やお風呂、排せつ、着替えなどをする際、介助が必要な場合はもちろん介助を受けることができます。

入居できるのは、65歳以上であること。介護認定を受けている方で、「要支援2」或いは「要介護1」以上である方です。但し、若年性認知症などの場合は、65歳以下でも利用可能になっています。しかしながら、先に述べたように自立支援が目的になっているので、寝たきりの方や認知症が重く多くの介護が必要な方は、利用が難しい場合もあります。

参考:グループホーム(認知症対応型共同生活介護)とはどんな施設?費用や特徴について

介護老人保健施設

老健とも呼ばれるこの施設は、医療ケアなどが必要であり自宅での介護が難しい方が対象の施設です。理学療法士や作業療法士、看護師などもおり、治療を受けたりリハビリを受けることで、再び在宅での介護が可能になることを目指しています。

介護老人保健施設を利用することができるのは、要介護1以上の認定を受けた人です。また、入所できるのは3か月~1年程度。入居一時金はいりません。月々の費用も低めなのですが、医療サービスが必要になるので、リハビリの内容などによっては高額になることもあります。

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームは、50人~100人が生活している施設。その多くは相部屋になっていますが、最近は個室になっている所が多くなってきています。利用できるのは、常時介護が必要であり、在宅での介護が難しい方。ここで最後の時を過ごす方も多く、現在は要介護3以上になっていることが入居条件になっています。特別養護老人ホームは、費用が安くなっているのも特徴です。

しかしながら、医師が常勤していない為、医療行為に制限があるのがデメリットです。また入所を希望している方が多い為、希望通りに入所ができない場合が少なくありません。経済的な問題を抱えている方や介護の必要性によって優先順位が決定します。

介護療養型医療施設

介護療養型医療施設は、介護認定を受けており「要介護1」以上である65歳以上の方が対象です。医療法人が運営していることが多く、医療を中心とした施設。その為、他の施設にあるようなレクリエーションなどには力を入れていません。また費用についてですが、入所一時金は不要。介護度や部屋のタイプなどによって違いがあるほか、医療ケアによっても費用は変化します。

しかしながら、介護療養型医療施設は現在廃止の方向に進んでいます。その代わりに、「新型老健」と呼ばれる医療に力を入れた施設にシフトして行く予定となっています。

認知症対応型通所介護、ショートステイ

認知症対応型通所介護では、認知症の人が専門的なケアを受けることができます。ケアが可能な施設は、デイサービスセンターやグループホームなどがあり、自宅から施設までの送迎サービスもあります。施設を利用すれば、入浴や食事などのサービスも受けられますし機能訓練なども可能です。

またショートステイとは、数日間入所しながら訓練や介護を受けられるといったもの。介護者が病気や旅行などで介護できなくなった時などに利用できる他、介護の負担を減らすことを目的に短い期間利用することも可能です。