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介護の悩み

2016年11月08日

利用者への虐待のサインかも?介護施設で虐待を発見したときの対応方法

利用者への虐待

家族が介護の必要な状態になると、一緒に暮らす家族の介護への負担が大きくなります。現在は介護者の体力的精神的な負担は多くの人が理解するようになっていますが、プロの介護士がかかわる虐待が疑われるケースが残念なことですが頻発していることも確かです。

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家族による介護力の低下と介護者がかかえる様々なストレス

かつて介護はその家族が担うのが当たり前とされていました。そして家族の中でも娘や嫁などの女性にかかる介護の負担は大きいにもかかわらず、家族の介護という仕事への認識が高くなかったことで理不尽な思いをする人も少なくありませんでした。

家族での介護だけではなく現在は高齢者の介護に介護施設などを利用する人も多くなりました。しかし介護者は一昔前と比較すると様々なストレスを抱えがちになっている現代、残念なことに介護施設の職員による高齢者に対する虐待が疑われるケースや、実際に利用者が命を落とすような深刻なケースもニュースで報じられるようになりました。

介護者に対する虐待は勿論許されるものではないのは当然の事ですが、利用者への虐待の背景には現在の家族の介護力が低下したことと、介護者が抱える様々なストレスが深くかかわっていることが考えられます。

どんな行為が虐待に当たるか

高齢者への虐待と言うと、殴ったりされることだけを思い浮かべがちですが、そうした暴力による虐待ばかりでなく、世話をしてもらえないことや、様々な暴言などを投げつけられることで心理的にダメージを受ける心理的虐待、性的虐待や経済的虐待など、その種類は多岐にわたっています。

身体的な虐待を受けた疑いがある場合、一般的には怪我やあざが見受けられるなどの証拠が残ります。けれども、直接体に危害を加えられないような虐待の場合、中々虐待の事実を発見するのは難しい状態といえます。

利用者が体の機能は衰えていても、頭はしっかりとしているような場合、言葉の暴力や経済的虐待などを受けることで明らかに元気がなくふさぎこんでしまったりするのが確認されるようになります。

利用者本人が虐待を否定するとき

利用者本人が身体的な暴力を受けているなら比較的虐待を発見しやすいとしても、目に見えない形で虐待が行われるような場合、怪我などと違って虐待の証拠が発見しにくくなります。

明らかに本人の尊厳を無視した言葉を投げつけられたりしても、利用者本人がいつも世話をしてくれる職員に対して虐待を告発することに後ろめたさを感じ、別の職員が虐待を疑って質問しても虐待の事実はないと否定することがあります。

また、虐待を受けている利用者本人がそのことに気が付いていないということもあります。当事者以外の介護者にとっては同僚の虐待を指摘するのはどうしても慎重にならざるを得ません。

声を大にして虐待をののしったりすることで、結局利用者を傷つけることに繋がってしまう場合もあります。特に利用者本人が虐待を否定するような場合、何も考えずに虐待をさらけ出すだけではよい結果に繋がらない場合もあるので注意が必要です。

多方面から慎重に見守ることが大切

それでも利用者が虐待などによって権利を不当に侵されることから守ることも介護者の大切な役割です。ましておなじ施設内で働く同僚による虐待は利用者の家族よりもずっと見つけやすいはずです。

虐待が疑われるケースを発見したら、事実関係を正確に記録に残し、組織内での検討会などにかけることが必要です。いきなり当事者に虐待をしているのではないかといった詰め寄り方をするのではなく、多方面から慎重に見守りながら調査を行い、事実を確認することが大切です。

でも、見守るだけで何の手立ても講じなかったことで利用者に重大な影響を与える状態にまで発展させる前に、いざと言うときにすぐに対応できるように周りは準備をしておくことが求められます。

同僚による虐待を発見してしまった場合、個人同士ではなく、様々な方面と連携をとりどんな対策をどのタイミングで取るべきかと言う情報を共有するようにします。

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