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介護の悩み

2016年03月24日

介護士の職業病って?心配なのは腰痛だけじゃない!肩・手首・皮膚湿疹…

介護士の職業病って?心配なのは腰痛だけじゃない

職業病のトップは、ダントツで腰痛

看護師も介護士も、職業病として一番多いのはやり腰痛。ただの腰痛ではなくて、ヘルニアにまでなってしまい、手術が必要になるケースもあります。痛みを少しでも楽にしようとコルセットを巻いて現場に出ている介護士さんは、大勢います。しかし、これらの人達は既に腰痛を発症している人達。腰痛は一度抱えてしまうと、その業務から離れない限りなかなか完治は難しいのです。さたに体の中心にある腰ですから、そこを痛めてしまうと膝や背中などさまざまな部位に悪影響が及ぶことが考えられます。介護士の仕事は好きだけれど腰痛のせいで続けることができず別業種に転職する、というケースも稀にあるようですが、それは非常にもったいないことですね。

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手首や肩の痛みも重大問題

痛む腰をカバーしようとして、腕力に頼った体位交換や車椅子への移乗介助を行っていると、今度は肩や手首、手指を痛めてしまいます。肩の腱板断裂を起こして腕が上がらなくなってしまったり、手首なら腱鞘炎を起こしてしまうこともあるのです。腰と違って小さなパーツですが、あらゆる作業で使う部位なので、痛めてしまうといちいちストレスになりますよね。介護士であってもパソコン作業が必要な場面は多いので、そういった作業にも支障が出てしまうでしょう。

腰痛や肩などの痛みの対策

介護士は、どうしても肉体労働が多い職種です。病院勤務や社会福祉施設勤務なら体位交換・オムツ交換・排泄介助・入浴介助・シーツ交換・掃除…etc.デイサービスやグループホーム、ホームへルーパーの業務でも同様に、高齢者の入浴介助や排泄介助を伴います。こういった作業は介助者の腰への負担もかなり大きいと言えるでしょう。これらの仕事に従事しながら、痛めた腰や肩・手首を治すのはなかなか大変なことです。ひどい場合には、日常生活すら支障が出るようになり離職を余儀なくされる介護士もたくさんいます。そんなふうにならないようにするためには、どう対策したらよいでしょうか?

まず、正しいボディメカニクス・トランスファーを覚えましょう。重心をどこにおくか、どうすれば力任せではなくて身体を上手に使った身体介護ができるか…・リハビリのスタッフが常勤しているような医療機関では、介護士向けに勉強会を開くこともあります。先輩にコツを教わって腰痛予防するのも手ですね。

そして、既にもう腰痛や肩など関節に痛みが出ている…という場合。少しでも違和感を感じたら固定力のあるサポーターやコルセットなどで悪化を防ぐようにします。そして早めに整形外科を受診しましょう。整体や接骨院・マッサージで、だましだまし勤務していてはいけません。しっかりと専門家による診察と適切な治療を受けることが必要です。また、早めから受診をしていると、もし症状が悪化したときには医師に診断書を書いてもらうことで、一定期間仕事を休むことが可能になります。

介護士の隠れた職業病は・・・皮膚湿疹

これまでにお伝えしたように、介護士の職業病は身体介護に伴う肩・腰・手首の痛みがよく知られています。しかし、隠れた職業病があります。それは、皮膚湿疹。介護をしているとどうしても感染物の処理も多く、手を洗う回数が多くなります。また、感染防止のためにオムツ交換等ではグローブを使うことも多いと思います。このグローブが、肌に合わない人が意外と多いのです。

まず、グローブが張りつかないようにまぶしてある白いパウダー。これが合わない人が大勢います。また、グローブの材質そのもの(ラテックス)にアレルギーを持っている人もいます。しかし、グローブは介護の場面では必須ですから、使わないわけにいきません。グローブが肌に合わないからといって、職場で採用するグローブをあなた好みで替えるということもできませんね。

頻繁に手を洗えば、今度はそれが原因となって皮脂が落ちて余計に肌のバリア機能が下がる。保湿クリームを塗る間もなく、肌は常にガサガサ。手指はぱっくりとひび割れて痛み、それでいて湿疹により痒みでかきむしる。そんな傷んだ手に、またグローブ…。こんな具合で、皮膚症状にの悪循環に悩む介護士さんは大勢います。一度皮膚の状態を整える期間があればよいのですが、介護士という職業で事務オンリーという配置は非現実的。

忙しいなかでも、できるだけマメに保湿クリームでケアすることが大切です。昼休み等、少し時間が空いたときには保湿クリーム+ワセリンの二重ケア。就寝時には、保湿クリーム+ワセリン+綿の手袋で集中ケア。これを心がけてみてください。

体を壊す前の予防や対処法が重要!

上記以外、回答者の意見で目立ったのが「インフルエンザなどの感染症」。確かに利用者と触れ合う機会の多い介護職員は、そういった点にも注意が必要かもしれません。また、病気とは異なりますが「睡眠不足」といった意見も多くありました。夜勤のある職場ではナースコール・呼び出しのたびに利用者の様子を見に行くのでなかなか仮眠もできないでしょう。また日勤と夜勤の繰り返しでは睡眠のリズムも崩れてしまうと思います。

介護士の離職理由には、残念ながら身体のトラブルも少なくありません。でも、いくら世の人の役に立つ仕事であるとはいっても、自分の体を壊してしまっては困りますね。介護の仕事を長く続けるコツは、腰痛も皮膚炎も、すべて悪化させる前の早めのケアです。予防法や初期の対処法はたくさんありますから、事前のケア、早めのケアを心掛けてくださいね。あまりにオーバーワークで体を壊しかねない職場であれば、思い切って転職するというのも良いのかもしれません。十分な人員で作業できる職場であれば、ひとりひとりの負担も軽減されるのではないでしょうか。

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