訪問介護のヘルパーを辞めたい！辞めたくなる理由をチェックして転職先を選ぼう

訪問介護は在宅介護を支えるとても重要な仕事です。サービス内容は主に生活援助と身体介護とに別れ、それぞれのサービスが組み込まれた内容になっていることもあります。仕事の割合としては生活援助を求める利用者が多いのですが、施設ではなく利用者の自宅へと出向いて仕事をする為、サービスを提供する側のヘルパーにとっては施設などで働く場合とは異なる様々な悩みをかかえることが少なくありません。

サービスの範囲の悩み

訪問介護のヘルパーの仕事は、一定の時間内に計画された介護内容に沿ってサービスを行うというものです。排泄、入浴などの身体介護と、料理、洗濯、買い物などの日常生活のサポートを行うのが主な仕事です。けれどもこの仕事内容にはサービスを提供するに当たり様々な制約が加わるため、利用者がヘルパーに対して家政婦のように何でもしてもらいたがり、出来ないことを伝えると怒り出したり事業所にクレームを入れるなどの行動に出るケースもあります。

それでなくても決められた短い時間の中では、してあげたくても出来ないこと、本人が希望しているのに出来ないことなどが出てくることは珍しいことではありません。また同居する家族の分の仕事を依頼されることも多く、ヘルパーにとってはサービスの範囲に悩みを抱えることはとても一般的だといわれています。

時給や交通費などの待遇面の悩み

訪問介護のヘルパーは圧倒的にパートなどの非正規雇用で働く人が多く、事業所に所属する正社員の数はごく限られた人数のところが普通です。多くの場合給料は時給制で、生活援助よりも身体介護のほうが時給の単価は高いのが一般的です。身体介護のほうが介護報酬の設定が高いため、おのずとヘルパーが受け取る時給も高くなるので、どうせ働くなら身体介護のほうが良いという希望は多いのですが、時給が高い分、時に命の危険にも繋がる可能性もあるため緊張感を持って仕事に臨むことが求められます。

正社員なら資格を取得することで給料が上がる可能性はありますが、パートとして働く場合には昇給は見込めないのが現実です。高い時給が設定されているけれど、実は訪問する家までの移動距離が長く時間がかかってもその分は時給に換算されなかったり、自分の車での移動でガソリン代も全て自分持ちと言う事業所もあり、時給以外にも待遇面での整備がきちんとされているところも、ほとんど考慮されたいないところも混在しているのが現状です。家から事業所までの交通費や訪問先の移動は会社負担だというところでも、全額負担してもらえるところばかりではありません。

訪問介護の転職先選びのポイント

介護の必要な高齢者が急増することに伴い、介護ビジネスは現在様々な業者が参入しています。そのため急速に拡大するビジネスに、現場で働く人々の待遇面での整備などが後回しになり改善が遅れているのが現在の介護業界です。

これまで介護とは無関係だった業種から参入してくる業者も多く、利用者にとっても働く側にとっても選ぶことの出来る範囲が広がるのは喜ばしいことです。けれども参入業者が増えることで、給料や雇用形態など、働く側が直結する問題に大きな格差が生じています。介護保険を活用したほとんどおなじサービスを提供する仕事なのにもかかわらず、時給面では一時間当たり数百円もの差が生まれていることも少なくありません。

様々な悩みを抱えながら働く訪問介護のヘルパーにとって、少しでも条件の良いところに転職したいのは当然の事ですが、求人票に記載されている内容だけで転職を決めるのはちょっと注意が必要です。自分が希望する職場への転職のポイントは、まずは給料面と通勤距離をきちんとチェックすることです。求人サイトを利用すれば、サイトの担当者からその会社の具体的な情報を得たり、転職を希望する事業者の人と直接話すことが出来るなど、様々なメリットがあります。