介護の悩み
2016年03月27日
人間関係や待遇は?介護士が働きやすい職場の探し方まとめ
目次
介護の現場は、出入りが多いという事実
介護士の活躍する現場は、この高齢社会においてあらゆる場所であります。病院だけでなく、施設やデイサービス、通所リハビリテーションなどを含めれば、「仕事がない」ということはありません。一方で、「いい職場」「いつまでも働き続けたい職場」となると、これは難しいですね。介護の現場では、入っては辞め、入っては辞めとスタッフの出入りが激しいのです。
なぜせっかく勤め始めた場所を離職する人が多いのでしょうか?これには大きく分けると、3つの理由があります。
①業務内容を把握していなかった
②給与に対し、待遇が悪かった(業務内容や夜勤の有無、勤務時間・曜日など)
③人間関係が悪い
①業務内容を把握していなかった
まず①は、介護未経験だった場合に多いです。介護職は常に人手不足ですから、余程のことがなければ履歴書を出して面接を受ければ、ほぼ採用です。場合によってはよくこれで受かったなと思うような化粧や髪型、口のきき方でも、正規職員として採用されます。ところが、正規で雇ってもらえるしと軽い気持ちで就職してみたものの、実際の現場は想像以上に厳しかった場合に、「やっていけない」となるのです。ですから、①の退職パターンは、3日以内に辞める人もいます。
②給与に対し、待遇が悪かった
②は、給与の額は納得して就職したものの、「聞いてなかった」という業務や勤務が存在するとわかった場合。例えば、
<契約以外の勤務内容>
- 残業が極端に多い
- 肉体労働が厳しい
- 休憩時間がない
- 契約していなかったのに、土日祝日の勤務を強要される
- 面接時に聞いていた回数よりも夜勤が多い
- 育児との両立が可能と言われていたのに、有給がとれない
事実を聞いてすぐに「契約と違うので辞めます」とさっさと辞めてしまう人もいれば、最初は頑張っていたけれど、「やはりこの勤務状況では続けられない・・・」と離職する人もいます。
参考:土日休みにしやすい介護の求人ってある?転職先を休日で選ぶ方法
③人間関係が悪い
そして最後の③ですが、これが一番難しいのです。人間関係というのは、人が2人いれば必ず出てくる問題です。正直言って、どこの介護現場でも人間関係による問題がある可能性はあり、相性の悪い人がいるものです。そこで耐えることができないと介護の現場をさまよい、「流れ者」になってしまいます。
介護にとても熱心な人もいますが、無資格で無勉強のままでも、現場でただ長く勤めているというだけで、職場内で力を持っている人もいます。ある意味、そういった職業意識の低い人がのさばっていられる現場でもあるのです。
また、人間関係には同じ介護士だけではなく、コメディカルも含みます。看護師がやたらと威張っていて、介護士を顎で使っておいて自分達は談笑している・・・ということだってあります。人間関係は入ってみなければわからないだけに、運も大きいですね。
働きやすい職場は、求人広告には出ない!?
さて、介護士が離職する大きな理由をお伝えしてきましたが、就職する前に気づく方法はあるのでしょうか?就職して初めてわかることもあるでしょうし、部署によって全く状況が違うということもあるので、一概にこうとは言いきれないものですが、少なくともここは要注意だなと網をかけておける求人はあります。
こんな求人は要注意
- 常にハローワークで求人が出ている
- 一般の求人情報誌にも求人が出ている
- 他の同じような内容の求人より、極端に給与が高い
この3つは、よく注意しましょう。ハローワークに常に求人が出ていたり、無料でもらえる求人情報誌にまで求人が出ているというのは、相当切羽詰まっているか、どんどん雇ってもどんどん辞めていくから常に出している場合がほとんどです。
また、いくら給与が高いと言っても安易に飛びついてはいけません。介護業界は、儲けを追求することのできる業種ではありません。ですから、やたらと高い金額を出しているのは、そうでもしなければ人が来ないから。いいえ、そうしてもまだ人が来ないから出しているのです。
安心して働き続けられる職場
では、どうやって安心して働き続けることのできる職場を探せばよいのでしょうか?一番いいのは、知り合いの“つて”です。本当に信頼している関係の人であれば、ウソをついてまで劣悪な環境のもとに友人を引っ張ってくることはしないでしょう。また、働きやすい職場というのは、そろそろ空きが出そうだよ、という情報が内部から流れて、つてで決まってしまうものなのです。
本当に働きやすい職場は求人情報には載らない、ということです。あなたがもし、どうしてもそんな知り合いがいないという場合は、希望する条件や給与を伝え、人材紹介会社や転職サイトを通して転職するのもよいでしょう。上手な転職は、①に口コミ、②に人材紹介会社や転職サイト、それでもなければ③ハローワークということになるでしょう。