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介護のハウツー

2016年12月22日

寝たままで洗髪介助するコツ!介護士が気を付けたいポイントや準備するもの

寝たままで洗髪介助するコツ!介護士が気を付けたいポイントや準備するもの

寝たきりとはいっても、清潔にしていたいという気持ちは誰もが思うものです。頭がかゆいというのは床についていても、結構辛いものがあります。かゆさのあまり爪で引っかいたりしてしまっては、傷になって治りかけの時の余計にかゆくなってしまいます。また、傷からよけいな感染症が起きて、違う病気を引き起こしてしまう可能性もあります。たとえ寝たきりですお湯で流した洗髪をしてあげたいものです。どのようにすれば上手に洗髪介助をすることができるのでしょうか。

洗髪介助に必要な物品

  • ハンドタオル、バスタオル
  • ビニールシート
  • シャンプー、リンス
  • ブラシ
  • 洗面器もしくはバケツ
  • お湯を入れておくピッチャーかやかん
  • ケリーパッド

※ケリーパッドについては介護商品として販売されていますが、バスタオルとビニールなどを使って自作することも可能です。お湯がこぼれないようにバスタオルで土手を作り、ビニールで覆うと簡易なケリーパッドを作成することができます。水の流れていく方向を開けて、その先のビニールを洗面器やバケツに垂らしておきます。

基本的な寝たきり洗髪介助方法

寝たきりで洗髪をするときの基本的な介助方法は、まず被介助者の下にビニールシートとバスタオルを敷いて、布団やベッドが濡れないようにします。被介助者の襟の部分にハンドタオルを巻いて、衣服が濡れないように注意します。

ベッドの場合は被介助者の頭をベッドの端の部分まで動かしてケリーパッドの上にのせます。布団の場合は上半身の部分の布団を二つ折りにして、高さをつけてから頭を置くようにするとやりやすくなります。

髪を濡らす前にブラシで髪をすいて、汚れを浮かして落としやすくしておきます。お湯を髪にかけてしっかりと髪の毛を湿らせてください。シャンプーは一度手に取って手の上で泡立ててから使います。これは細かい泡の方が髪の隅々までいきわたって汚れを落としてくれるためです。

指の腹の部分を使って、頭皮をマッサージするようにシャンプーをします。洗い流す前にタオルで泡を拭き取ってください。これは流すお湯の量を少なくするための工夫です。その後リンスをして水分をタオルで拭き取った後に、ドライヤーを使って髪を乾かしていきます。

洗髪介助のコツと注意点

寝たきりの方に洗髪介助を行う際には、いくつかの注意点があります。

室温

室温は被介助者の寒くないように少しだけ高めに設定します。22~26度くらいにしますが、被介助者が寒いようでしたら下半身を布団で覆うなどしましょう。洗髪とはいえ体の一部が濡れると、体温が少し下がる場合もあります。

水分を取る

洗髪後には水分を十分とるようにしてください。入浴と同様に洗髪でも水分が失われます。寝たきりだから動かないからと油断せずに、白湯などの水分を摂取するように勧めましょう。

声掛けをする

寝たきりですからなおさら、何をするのかされるのかと言ったことに恐怖を感じるものです。何かをする前には必ず一声かけてから始めるようにしましょう。お湯の温度やシャンプー中のかゆい場所など、細かくコミュニケーションをとることで被介助者も安心して洗髪介助を任せることができます。

シャワー状のお湯

ピッチャーや夜間から直接お湯を出してしまうと、思ったよりもお湯を使ってしまう場合があります。そんなときに役に立つのが園芸用のハスロ(じょうろの先)です。ハスロを使用することで、柔らかくお湯を流すことができます。ただしお湯の体感温度が低めに感じてしまう場合がありますので、ハスロを使用する場合は40~42度くらいが適温です。被介助者にも温度を確認してから使ってください。

ドライヤーは距離に注意

ドライヤーを使って髪を乾かす場合、ドライヤーを当てる距離に注意してください。近すぎると熱かったり、髪がドライヤーに絡んでしまう場合があります。髪から20cm位話して使ってください。

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