突然の人事異動が辛い！介護士にできる対応方法と人事異動の少ない施設の選び方

介護職に限らず、雇用されている以上どんな仕事にも人事異動というのは付きまとうものです。せっかく時間をかけて仕事を覚えて周りの人とも上手にコミュニケーションを取れるようになったのに、人事異動でまた一から仕事も覚えなおさなければならないし、人間関係も位置から作り直すのは、どんな職場であっても気が重いものです。

まして自分が努力して何とか良い関係を作り上げたのに、施設などの都合で突然言い渡された人事異動で何故自分が大変な思いをしなければならないのかと不満が募ってしまうこともあるでしょう。確かに仕事も人間関係も、慣れた場所のほうが居心地が良く自分としては楽に感じるものです。でも、この先ずっと介護職として頑張っていこうとするなら、ちょっと視点を変えてみることも大切かもしれません。

なぜ人事異動が必要？

そもそも、せっかく仕事になれて仕事を効率よくこなせるようになってきた職員を異動させてしまうと仕事の効率が落ちてしまう可能性もあるのに、いったい何故人事異動など必要なのだろうか？確かにこんな風に考えてしまうのも間違いではありません。でも、例えば急に退職するスタッフが出てしまって人員不足になった職場が出てしまえば、人事異動によって補充するのは絶対に必要なことです。

また気心の知れたおなじメンバーで組織が回ってゆくのは楽に感じるかもしれませんが、組織が硬直化してしまうことに繋がることも考えられます。そのため定期的に人事異動をすることで人が入れ替われば、組織に新しい考えなども取り入れやすく組織全体が活性化する効果も期待できます。人事異動を言い渡される側にとっては不本意なこともあるかもしれませんが、組織が大きくなるほど人事異動というシステムは必要になるものだともいえます。

人事異動を少しでもプラスに考えるためのコツ

組織にとって人事異動というものがたとえ必要不可欠なものであったとしても、その内容にどうしても同意することが出来ずに、中には退職して別の職場へと転職してしまうケースもあります。そしてそれは自分自身が異動する場合に限らず、どうしても納得できない上司の人事異動などが転職の理由になることもあります。でも、自分が人事異動を言い渡されたとき、それをどう捕らえるかで物事は全く変わってきます。

人事異動の目的のひとつに単なる欠員補充などではなく、その人の人材育成のためにいろいろな職場を経験させておくためと言うものもあります。長く働いて様々なスキルを身に付けるためにも多くの職場を経験させておきたいという理由なのだとしたら、人事異動をまたとないスキルアップの機会だと捉えて、これまでとは違う職場で経験を積んでみようとプラスに考える事ができるのではないでしょうか。

いくら良い人ばかりの職場であっても同じ職場に長く勤務しているとどうしても慣れが出てきてしまい、時には仕事がいい加減になってしまうこともあります。人事異動で自分の今までの考えが一新すれば、より視野が広がってこの先どんな職場に移動しても、そして転職したとしてもその経験を生かせる可能性が広がります。ちょっと視点を変えてプラスに考えてみれば人事異動はけして悪いことばかりではないとも言えます。

少しでも人事異動の少ない職場を見つけるために出来ること

それでも職場を異動することで受けるストレスがとても大きくて負担だと考えるとき、少しでも人事異動の少ない職場へと転職するというのもひとつの方法です。異動先の勤務地が自宅からとても通える場所ではないといった理由の場合、人事異動の命令を断るという選択肢もありますが、そのことによってその職場で働きにくくなるというケースも考えられます。

でも、より自分の条件にあった職場への転職を考えるなら、転職先には数多くの施設を抱える大規模な法人が運営する施設は避ける必要があります。特養をはじめ、グループホームやデイサービスなど各種の介護施設を抱えているところだと、定期的に人事異動で様々施設へ移動させられる可能性は高くなります。また、介護職のための転職サイトの専門スタッフに相談し、なるべく異動の少ない職場を紹介してもらうことも出来ます。