介護のハウツー
2016年08月19日
エンゼルケアを介護士がすることもある?介護職員ができることについて
介護施設は、高齢者が利用する場所であるため、当然亡くなる場面に出くわすことも少なくありません。その際に、介護士もエンゼルケアを行うことがあります。
目次
- 1 エンゼルケアの目的
- 2
エンゼルケアの方法
- 2.1 体をキレイにする
- 2.2 メイクを施す
- 2.3 残された人達へのケア
エンゼルケアの目的
エンゼルケアは、単なる死後の処理というわけではありません。亡くなった人の元気だった頃の姿を取り戻すことが目的です。病気などで苦しみぬいた姿ではなく、元気だった頃の故人らしい姿で見送ることを目的としています。
エンゼルケアの方法
体をキレイにする
亡くなる直前まで病気と闘ってきた人の場合、シャワーや入浴などで体をキレイにすることすらできなかった可能性があります。また、死後は体内に残っているものを外へ排出する働きがあるため、その処理のためにも体をキレイにします。ぬらしたタオルで体を清拭する方法や、実際にシャワーなどで体を洗い流す方法があります。体をキレイにしたら、最後の着物に着替えます。
メイクを施す
ケアの一環として、亡くなった方にメイクを行うこともあります。これを、「エンゼルメイク」と呼びます。病気で肌の色が変色してしまっていたり、点滴や注射などの跡が残っていることが多いため、そのような部分をメイクで隠して、元気だった頃の姿を再現させます。女性の場合、通常の人にメイクを行うようにメイクをすることもあります。
残された人達へのケア
エンゼルケアは、亡くなった方だけのものではありません。残された家族は、大切な人を失ったことに対して、心を痛めています。そのため、遺族に対しての心のケアも大切です。故人にエンゼルケアを行うことで、遺族に元気だった頃の姿を思い出してもらうことで、気持ちが落ち着くのではないかと考えられます。