介護の悩み
2017年02月07日
時間がかかるのはなぜ?介護の仕事が遅い人の原因と要領よく介護するコツ
介護の仕事に限らず、どんな職業でも仕事が遅い人というのはいます。もちろん仕事をいくら早く出来ても、結局ミスだらけで後から修正に時間がとられてしまうようでは意味がないのですが、例えば施設介護の仕事のように一度に大勢の利用者の面倒をみなけれらばならないような職場の場合、たとえ新人で入ってきても丁寧に教えるための時間を取れずにいきなり担当の利用者のケアを任されたりするケースもあります。
それでなくても少ないスタッフ人数でぎりぎりで頑張って働いているのに、作業が極端に遅く何をしても時間が普通の人よりも余計にかかってしまうような人がいると、職場全体がギクシャクしてしまうこともあります。でも、仕事が遅い人にはそれなりに原因があって、そのことを本人も回りも意識するだけでも仕事の要領がつかみやすくなることが少なくありません。
何故ほかの人よりも作業が遅い?考えられる理由とは
介護の仕事にもいろいろなものがありますが、一度に数人を介護することが求められているのに、例えばひとりの利用者にかかりきりになることで、やらなければならない仕事全体が停滞することは良くあります。よく言えば丁寧だとも取れるのですが、業務全体の流れやそれぞれに費やせる時間など、仕事全体のプロセスをきちんと理解できていないとひとつの仕事にむやみに時間がかかることになります。
また、性格的に一度終わらせた仕事を何度も確認してしまうことで仕事に時間がかかるという人もいます。そしてコミュニケーションが苦手な人も、わからないことがあってもスムーズに先輩や上司などに上手く質問することが出来ず、自力で何でもしようとした結果仕事の効率が極端に悪くなってしまう人もいます。さらに困ったタイプが、自分のペースを優先して仕事をしているため、明らかに作業に遅れが出ていても、自分自身はとくにそのことで周りにしわ寄せがいっているとは思っていないという人です。
原因がわかったら、本人にその原因を意識させる
仕事がどうして他の人よりも遅いのか、それには人それぞれ異なりますが必ず原因があるものです。自分でも仕事が遅いことに気がついている人もいれば、自分の仕事ぶりで周りに影響を与えてしまっていることに気がついていない人もいます。どちらの場合でも、何故仕事を効率よくこなせないのかを自分で考えさせるなり、周りがアドバイスをするなりして本人にその原因を意識させることが大切です。
中でも自分が仕事の効率がが悪いと思っていない相手に対して原因を意識させることはけして簡単ではありません。下手な言い方をしてしまうと、すぐに仕事を辞めてしまうということも考えられます。けれども仕事が遅い人が、自分はこういう傾向がある、だから仕事が遅れがちになってしまうということを意識するだけでも、仕事の効率は少しずつであっても向上させることが出来ます。
仕事を効率よくこなせるようになるためのコツ
介護の仕事は利用者や家族、スタッフなど多くの人とかかわりを持つことが求められます。そのため、まずは利用者の顔と名前を一致させるように覚えることです。そしてその人の居室の位置も一緒に覚えることで、仕事のロスが減るだけでなく、スタッフ同士の意思疎通もスムーズになります。そして共に働くスタッフの名前をしっかりと覚えることはとても大切です。何かを質問したいときにも名前を覚えていなければ話にならないし、相手も自分の名前を覚えてもいない人に対して良い感情は持ちにくいかもしれません。
利用者に関する情報は様々なことがありますが、作業に時間のかかるオムツの交換作業を要領よく短時間で行うためには、誰がいつどのオムツをどうやって使用するかをきっちりと情報を整理しておくことです。そして各利用者が服用しているくすりの情報からどんな病気などを抱えているかの情報を整理することです。その人毎の薬の種類や既往症などを頭に入れることで、とっさのときも自分で最善の対応がしやすくなり、仕事がはかどるだけでなく周囲からも一目置かれる存在になってゆくことでしょう。仕事を始めたばかりの頃は覚えることばかりでとても大変ですが、全部を一気に覚えるのではなく、これを覚えておけば作業効率が上がるというポイントを理解することはとても重要です。