介護の悩み
2016年10月16日
介護士の夜勤で仮眠や休憩がない職場もあるの?夜勤の勤務時間と対策
夜勤がある職業は多数あります。しかしながら、人相手の職業となると、そうではない仕事と異なり緊張感も高くなり責任も大きくなります。介護士の職場でも、夜勤がある所は少なくありません。そして、夜勤に対してネガティブに感じている介護士もいます。若い頃であれば体力もあり対応も可能でしょう。しかし、年齢と共に対応が難しいと感じるようになる方も少なくありません。
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目次
仮眠や休憩の必要性
介護の世界で働く場合、夜勤を経験する方が多いかと思います。その場合、仮眠や休憩を用意しているのですが、これは介護士にとってとても大切なものです。ちゃんと休むことができなければ、集中力が低下したり、記憶力が下がってしまったり。また、精神を不安定にさせてしまうこともありますし、体調を崩しやすくしてしまうといったリスクもあります。夜は、利用者からのナースコールが入ってくることもありますし、何か異変を見つけることもあるかもしれません。また、徘徊を始める利用者もいます。こういったことにしっかりと対応する為にも、仮眠や休憩は必要。しかしながら、本当は仮眠時間も休憩時間も用意されているのに、しっかりと休めない職場もたくさんあります。
たくさんある介護施設の中には、16時間以上働く交代制の職場も多数あります。その割合は想像以上に多いかもしれません。介護施設では、その9割以上が交代制となっています。そして老人保健施設や短期入所では、7割以上が16時間以上の交代制勤務。グループホームや小規模複合型でも、6割以上が16時間以上の交代制になっています。全体を見ても、7割近くの職場でこういった長時間の交代制勤務になっているのです。中には、19時間拘束される職場もあるようです。
法律上、一か月間に勤務する夜勤回数に制限はありません。施設によって回数は違っているということです。仮眠をしっかり摂ることもできず夜勤を多くしていれば、心身に支障が出てくることも考えられます。
どうして仮眠や休憩が摂りにくいのか
一言で言ってしまえば、つまり人手不足なのです。ご存知のように、介護業界は慢性の人手不足だと言われています。その為、少ない人数で対応している所もあります。休憩時間でも、休まず記録を作成しているような職場も中にはあるようです。職場の雰囲気が既にそうなのです。また、休憩している時にナースコールが入れば、それに対応しなければなりません。このように、仮眠や休憩をきちんと摂りにくい理由は色々あるのです。
しかしながら、全ての職場がそうであるわけではありません。中には、比較的しっかりと仮眠や休憩が摂れるような職場もあります。夜勤スタッフの人数が多く、ローテーションを組みながらみんなで休憩時間を摂れるようにしているところもあります。こういった職場であれば、安心して働けるのではないでしょうか?
また、夜勤が無い職場もありますので、夜勤がどうしても苦手に思う方は、そういった所を検討してみるのも良いかもしれません。場合によっては、転職も有りです。但し、夜勤がないような職場は、収入が低めである傾向があります。
夜勤の対策
夜勤は、睡魔との戦いとも言えます。眠気を覚ます為には、できるだけ休まずに動くようにしたり、明るいところにいるようにするのもお勧め。静かにしていると眠くなりやすいので、歩き回ったりお喋りしたりしてとにかく体を動かすようにしてみましょう。また、可能であれば硬い物や酸っぱい物を口にするのも良いでしょう。カフェインを摂るのもお勧めです。反対に、頭の中を空っぽにして5、6分静かに座っているだけでも眠気は落ち着きますので、是非試してみてください。
また、出勤前に十分体を休め睡眠を摂るようにすることも必要です。疲労が溜まっていると、どうしても疲れやすく眠くなります。