介護の悩み
2016年09月17日
介護の書類作成に悩むケアマネジャーも多い!ケアプランの作成に使える文例集
介護サービスを受ける上で大きな役割を果たすのがケアマネージャーの存在です。その主な仕事は給付管理業務で、具体的な業務の内容としては介護サービスの最初の受付から始まり利用者側の問題や課題などを分析して今後の方向性を把握します。
そしてその人にあった介護プランを作成し、利用者と介護サービスの提供者それぞれの同意を得ながら進めてゆき、実際にサービスの提供を開始してからも、問題が発生すれば課題を分析してサービスの向上を目指します。そして介護サービスの報酬を計算し請求書を提出するというのが主な仕事です。
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各機関との連携を取ることも大切な仕事
ケアマネージャーの仕事の大切な部分にサービスの提供を円滑に行うために、各機関との連携を取ることが挙げられます。
介護サービスを提供するためにはチームでの作業が必要であり、作業を分担する機関がそれぞれ円滑に連携できるように各機関との調整やチームワークの確認などを行うというものです。
現場で介護の仕事を担うスタッフのリーダーのような存在であることも求められるので、書類の作成などの事務的な能力に加え、いわゆる調整力のような資質も必要になります。
各種書類の書き方に悩みを抱えるケアマネージャーは多い
ケアマネジメントに際してはケアマネージャーが様々な書類を作成する仕事が生じるのですが、書類の複雑さに加え、所見などを記入する際の文章の書き方などに悩みを抱えるケアマネージャーは少なくありません。
介護サービスの利用者やその家族から提供される情報を基に書類に記入する文章を作ってゆく事がケアプランには欠かせないのですが、書類に書き入れる文章の作り方がいつも同じようになってしまったり、利用者の今現在の体の状態や家族が抱えている事情などは人それぞれに全く異なり、その人に最も適した表現方法が見つからないといったことが、書類作成の上では多くのケアマネージャーを悩ませることに繋がります。
利用者本人の身体状態やサービスの利用に対する気持ち、サービスを受けることで期待したいこと、本人や家族がどんな生活スタイルを希望しているのか、実際に介護サービスを受けるに当たって費用負担はどの程度まで可能なのかといったことを聞き取って文章を作成し、それを基に適切なケアプランを作ってゆく必要があるので、記入する文章はその人の状態を最も適切に、そして正確に記す必要があります。
個人個人に合わせた書き方をする必要があるので、たとえばビジネス書のように画一的なパターンで文章を書けるものではありません。
ケアマネジメントのための文章の書き方のポイント
ケアマネジメントに際してケアマネージャーが作成する文章はたとえば時候の挨拶のように定型句を使用すれば出来上がるものではありません。
書店には様々な例文集などが並んでいますが、似たような事例を参考にすることは出来ても、掲載されている例文が担当する利用者の状態にそのまま当てはまることはそうそうありません。
ケアマネージャーが書く文章はケアマネジメントの目的のための文章であり、たとえばケアプランなら文章は未来形で書くことが、支援経過記録ならば過去形で書くことが基本です。ケアプランは本人や家族の意向の聞き取りによる話し言葉を書き言葉に変えることが必要で、総合的な援助の方針はチームでのケアの方向性を要約する必要があります。
支援経過記録ならば本人の状態を観察し、状況描写をしたり状態の変化やこれまでの経過、事実に基づいた本人の意向や感情などに関することも含め、それらを考察して推測することも求められます。そして大切なのが文章作成の基本的な部分です。
主語と述語、形容詞と副詞の使い分けや言い換え、接続詞や助詞の使い分け、単文や重文、複文などの書き方のテクニックを理解し、例文集などを参考にしつつも、さらにわかりやすい文章にする事が求められます。