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介護の悩み

2017年03月01日

入浴拒否に介護士はどう対応したらいい?風呂を嫌がる利用者への声かけの工夫

入浴

入浴は食事することや排泄することと同じに、生活するうえで必要な行為です。入浴は体を清潔な状態に保つためだけでなく、体を温めて血行をよくすることで、疲れを取って体の回復を助けたり、温まってリラックスすることで、夜良く眠れるようになるなど精神面での効果も期待されます。毎日ではなくても定期的に入浴することが体にも心にも様々なよい影響を与えるのですが、利用者の中には入浴をとても嫌がる人がいることもあります。

何故入浴したがらないかを考える

入浴することと言うのは本来なら排泄と同じに極めてプライベートな行為です。そんな入浴と言う行為が自分の意のままにならなかったりすることで、入浴に対して悪いイメージを持ってしまうなど、入浴を拒否する人の理由は人それぞれです。たくさんの利用者を担当する介護士にとって、一人の利用者にばかり時間をかけられず、かといって嫌がる利用者を無理に入浴させることも出来ず、悩んでしまうというケースもあります。そんなときはまずは何故本人が入浴を拒否しているのか、その理由を考えることからはじめてみます。

羞恥心のために入浴を拒否している人への対応

それまで自分の事は何とか自分で出来ていたつもりだった人が要介護度が上がって入浴も排泄も人の手を借りなければ出来なくなった結果、羞恥心もあり人に手伝ってもらうくらいなら入浴などしなくても良いと、拒否してしまうことも考えられます。特に他人に介助されることに慣れていなかったり、羞恥心の強い性格の人は最初のうちとくに入浴を拒否するということに繋がりやすいようです。確かに見ず知らずの他人にいきなり裸をさらすのは抵抗も不安もあるかもしれません。そんなときはちょっと大変ですが、まずは利用者との信頼関係を築くことからはじめる必要があります。相手のペースに合わせ、よく会話をして介護士自身の事も知ってもらうことが大切です。

認知症の人が入浴を嫌がるときの対応

認知症と言ってもその程度によって様々な症状が現れるのですが、その症状の1つに自分が認知症であることを理解できないという人がいます。自分が次に何をしようとしていたのか理解できなくなり、様々な行動が上手くできなくなってしまえば入浴ももちろん誰かに手伝ってもらう必要が出てきます。けれど、とくにプライドの高い人の場合、介護士が自分の入浴にかかわるのをひどく嫌がるケースもあります。

また、入浴するという行為自体を理解できず、入浴の介助をしようとすると不安から急に暴れて抵抗したりすることもあります。認知症の利用者はその時々で感情や気分が変化することが多いので、いつどうすれば良いかという確固たる答えはありません。

そのため大切なのはタイミングを見計らって声をかけることで、ひどく抵抗しているときに無理強いしても良い結果には繋がらないため、強く拒否しているときはちょっと時間を置いてみるなどの工夫が必要です。その人にとって何が大切なのか、例えばその人の信頼する人になりきって介助を申し出るなど、その人の状態に合わせて柔軟な対応を心がけると上手いくケースが多いようです。

入浴が億劫だという理由で拒否する人への対応

入浴は本当はさっぱりして気持ちの良いことなのですが、服を脱いで体や髪を洗い、体を拭いて服を着替えるという行動が、身体機能の低下した高齢者にとってはこの上なく億劫で面倒な行為だと感じることは少なくありません。こうした理由で入浴を嫌がる人というのは、入るまでは面倒がっても入浴することそのものを拒否しているわけではなく、お風呂にはいってしまえば気持ちよく満足気だったりするものです。そのため、入浴に誘うタイミングや「気持ちの良いお風呂に行きましょうね」などと声かけに工夫することで、比較的入浴を簡単に受け入れてくれることが多いようです。

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