介護のハウツー
2016年07月06日
介護施設の「盗難」のトラブルの原因は?防ぐためにできる対策について
介護施設でのトラブルで意外にも多いのが、盗難被害です。盗難が発生すると、同僚や利用者を疑ってしまうなど、とても辛いですよね。利用者が安心して施設で過ごすことができるだけでなく、施設の職員も安心して仕事に集中できるようにするためにも、盗難などのトラブルへの対処法を心得ておくことはとても大切です。
目次
- 1
盗難がおきる原因
- 1.1 介護施設は訪問者にまぎれて侵入しやすい
- 1.2 利用者の部屋が施錠できないため
- 1.3 侵入しやすい作りになっている
- 1.4 夜勤がある施設は油断しやすい
- 2
盗難を防ぐ方法は?
- 2.1 出入り口をひとつに絞って、訪問した人を把握する
- 2.2 貴重品はもちこまない
- 2.3 防犯カメラなどの設置
- 2.4 持ち物にははっきりと名前を書く
- 2.5 利用者の私物リストを作る
盗難がおきる原因
介護施設は、常に人がいる場所であるため、盗難などのトラブルは少ないように思われがちですが、残念ながら盗難が発生してしまうこともあります。それは、盗難しやすい環境が原因である可能性があります。
介護施設は訪問者にまぎれて侵入しやすい
施設では、利用者の家族やお見舞いに来た人など、たくさんの訪問者が訪れます。その訪問者にまぎれて侵入しやすい点が、盗難がおきる原因としてあげられます。初めて見る人でも、利用者の誰かの親族やお見舞いに来た人かもしれないと思うと、闇雲に警戒できないため、不審者の侵入を防ぎにくくなっているのです。
利用者の部屋が施錠できないため
施設では、利用者の安全のために個人の部屋に鍵をつけていません。室内で倒れてしまったり、容態が急変してしまったりしたときにスムーズに対応できるための作りですが、これが不審者にとって侵入しやすい原因にもなっています。
侵入しやすい作りになっている
室内に光を取り入れやすくするために、扉がガラスになっていたり、窓が多い作りの施設が多くなっています。ガラス面の多い建物は、ガラスを割って室内に侵入しやすいため、盗難も起こりやすくなってしまいます。
夜勤がある施設は油断しやすい
夜勤がある施設の場合、24時間スタッフがいることになるため、そこに安心してしまうことで、盗難に対する意識が低くなってしまう可能性があります。
盗難を防ぐ方法は?
出入り口をひとつに絞って、訪問した人を把握する
外からの侵入者の盗難を防ぐためには、出入り口をひとつに絞ることが効果的です。また、訪問者は家族や顔を良く知っている人であっても、必ず受付をして誰がいつどこに面会をしたのかを把握することも重要です。
貴重品はもちこまない
盗難の被害にあわないために、職場には貴重品や大金は持ち込まないようにしましょう。仕事やその日に使う最低限のもののみを持ち込むようにすることで、盗難の被害にもあいにくくなる上に、自分が今日何をもってきているのかを把握しやすくなります。
防犯カメラなどの設置
防犯カメラは、盗難を防ぐためにとても有効です。貴重品が多い事務室だけでなく、廊下や階段などにも設置しましょう。死角になる場所や、人気がなくなる場所に設置すると、不審者の侵入を防ぎやすくなります。
持ち物にははっきりと名前を書く
利用者はもちろん、自分のものにもはっきりと名前を書きましょう。中には、自分のものと勘違いをして持っていってしまう利用者もいるため、そのような人にもわかりやすいように、名前を明記するようにしましょう。
利用者の私物リストを作る
利用者の私物の紛失を防ぐために、私物リストをそれぞれに作ると良いでしょう。スタッフが他の利用者のものと勘違いをして片付けてしまったり、利用者自身が自分のものと間違えて持ち出してしまうこともあるため、このようなトラブルを防ぐためにも便利です。どのような柄なのか、どのような形なのかなど、特徴がわかりやすいように写真も併せておくとわかりやすいでしょう。
盗難が起こると、利用者もスタッフも安心して施設で過ごすことが難しくなってしまいます。このような悲しいトラブルを防ぐことで、より居心地のよい施設作りをすることができます。盗難やその他のトラブルが起こらないように、前もって防ぐ環境づくりをしていきましょう。