1. HOME
  2. 認知症認知症の予防認知症の予防に良い油の選び方や効果!えごま油や亜麻仁油、ココナッツオイルなどに注目

認知症の予防

2017年05月16日

認知症の予防に良い油の選び方や効果!えごま油や亜麻仁油、ココナッツオイルなどに注目

油

油と言うと、食べると肥満に繋がるのではないか、コレステロール値が上がってしまいそう…など、どちらかと言うと健康とは相反したネガティブなイメージを持ってしまいがちです。けれど、油にもさまざまな種類があり、それぞれが体にとってとても大切な役割を担う大切な存在です。さらに近年は油の中でも認知症の予防に役立つことが判明した特定の油があり、注目を集めています。

飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の違い

食事から摂取する油は飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分類されます。まず飽和脂肪酸と言うのは人の体内で合成することができるものなので、食事からとりすぎると過剰摂取になる事が心配されるもので、主に肉や乳製品などに含まれる動物性の脂肪がこれにあたります。

もう一つの不飽和脂肪酸はごま油やアマニ油、ココナッツオイル、オリーブオイルなどに代表される植物性の脂肪がこれにあたります。そして不飽和脂肪酸の中でもオメガ3とオメガ6は必須脂肪酸に分類されるもので、体内では作り出すことが出来ず、食事から摂取する必要がある種類になります。

オメガ3とオメガ6のそれぞれの役割

必須脂肪酸に分類されるオメガ3とオメガ6はどちらも必須脂肪酸なので、体にとって必要な大切な油です。オメガ3に分類される脂肪には体にとって有害なトランス脂肪酸を阻害し、アレルギーを予防したり高血圧や心疾患の予防、血栓の予防や血流の改善に加え認知症予防効果も期待できると言われています。代表的なのがしそや亜麻仁油、えごま油、オリーブオイル、ココナッツオイルなどの植物油脂です。

オメガ6は血中コレステロールを下げる効果が高く、動脈硬化予防や、血圧や血糖値などを低下させる作用があります。紅花油、ひまわり油、ごま油、大豆油、くるみなどがこれにあたり、主な働きにLDLコレステロールの低下作用や血圧を下げる作用があります。

ただし、過剰に摂取することでアレルギー症状が重症化したり、血圧を上げる、がんの進行を促進させるなどの悪影響があると言われるため、摂取に際しては注意が必要です。

認知症予防に効果的と言われる油とは?

テレビの健康番組などにもよく登場するエゴマ油や亜麻仁油などは、少量で多くのオメガ3を摂取することができるものです。エゴマ油はシソ科の植物の種から抽出される油で、含まれるαリノレン酸は脳の栄養となり細胞を活性化させて機能の改善に役立つと考えられているため、脳の機能低下によって起こる認知症の予防効果が期待できると言われているものです。

認知症の発症時には脳の海馬などの特定部分がダメージを受けるのですが、同じ脳の他の部分と比較すると海馬には約2倍ものDHAが存在すると言われていることからも、体内でEPAやDHAなどに変換されるオメガ3脂肪酸であるαリノレン酸などの摂取が大切になると言うものです。

さらにエゴマ油には抗酸化作用のあるポリフェノールの一種が豊富に含まれ、脳の炎症を抑えることで老化防止効果が期待されています。

どうやって使えばより効果を発揮できる?

αリノレン酸は熱に弱く、エゴマ油もアマニ油も加熱調理に使用するのではなく、できれば生の状態で大匙1杯程度を毎日取るのが理想です。でも、油をそのまま飲むのに抵抗感があると言う人なら、サラダのドレッシングとして使用したり、あえ物に使う、みそ汁にたらす、パンにそのままつけて食べるなどの使い方がおすすめです。

ちょっと変わった所では人気のスムージーに加えてみたり、ヨーグルトにかけて食べるのも、ぐんと食べやすくなっておすすめの方法です。これらの油はそのまま義務的に食べると言うよりも、できれば食事と一緒においしく摂取する方が毎日続けやすく効果を発揮できると考えられています。