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認知症の予防

2016年11月10日

認知症予防教室ってどんなところなの?気になるプログラムの内容や目的をチェック

認知症予防教室

これといった画期的な治療薬がまだ登場していないとされる認知症。しかしながら、少しでもそれを予防したり遠ざけていくことはできるかもしれません。認知症予防に良いとされている一つが運動だと言われています。

適度に身体を動かすことが、認知症を防ぐことになりますので、積極的に運動したいものです。また、「認知症予防教室」に参加するのも良い方法です。

認知症予防教室について

認知症予防教室とは、体や指先などを使ったり、音楽療法や回想法などで認知症の予防を目指すといったもの。コグニサイズと呼ばれる運動プログラムもあり、これらを続けることで認知症を防いでいきます。

体の各方面からアプローチしながら、脳機能をキープ。元気な脳を保つ為に働きかけます。こういった教室を開催している地域も多く、それぞれ利用条件も違いますし特徴もあります。

例えば、一週間に一回の参加で、一回あたり2時間程度。参加できる年齢に制限を設けているところもあり、65歳以上としているところも多く見られます。また参加料についてですが、無料としているところもありますし、材料費のみを個人負担としているところもあります。

かつては、認知症を怖がっていても、実際にその対策について行動を起こすといった発想はあまり多いとは言えない状態でした。実際に認知症を発症してから、慌てて対応するといった対策だったのではないでしょうか。

しかし現在は違います。早めに対策を始め、他の病気対策と同じように予防に力を入れています。認知症を予防するのはもちろん、早期発見できれば進行を抑えることも期待できます。

認知症予防教室で何をするのか?

運動することが認知症予防につながることは、多くの方がご存知のことかもしれません。無理なく体操などを行ったり、調理実習や手芸、手遊びなど指先を使ったり。

この他にも、将棋や囲碁、トランプなどを行ったりゲームなどを行ったりするところもあります。脳の機能が若返れば、それが認知症予防にもつながります。

高齢者対象のエクササイズ「コグニサイズ」

「コグニサイズ」とは、認知症を予防することを目的として作られた高齢者を対象にしたエクササイズです。国立長寿医療研究センターが開発したもので、運動しながら比較的容易にできる計算など頭を使うことを一緒に行います。これによって、有酸素運動を行いながら脳トレができます。

コグニサイズは造語であり、認知(cognition)と運動(exercise)を合わせた言葉となっています。運動するだけでも認知症予防になるといわれているのですが、これと一緒に計算やしりとりなど脳を使うことを同時に行うと、更に効果がアップすると言われています。脳が委縮するのを抑える効果があったり、記憶力がアップして物忘れが改善したりと、嬉しい効果もあります。

コグニサイズは、一人で行うこともできますので、自宅で行うこともできます。家族で一緒に行うのも良いでしょう。認知症予防と聞くと、60代、70代と高齢者ばかり注目されやすいのですが、実は軽度認知障害は40代のまだそれほど年齢が高くない人でも発症することがあるとのこと。家族で脳のエクササイズを行うことは、とてもメリットがあると言えそうです。

認知症予防教室に参加するメリットについて

認知症予防教室に足を運ぶメリットは、このように体や脳の働きを良くするといったこともあるのですが、他にもあります。定年退職をした後は、それまでとは異なり、人付き合いをする機会がなくなる方もいます。中には、自宅に籠る時間が圧倒的に多くなる方も。これが脳の働きを衰えさせてしまう原因になることもあります。

認知症予防教室などに足を運ぶことで、人と接したり会話したりする時間を持てるようになりますので、これもまた脳にプラスになります。無理なく続けられるペースで開催しているところがほとんどですから、是非一度検討してみてはいかがでしょうか?