介護の悩み
2017年03月02日
コミュニケーションが苦手な介護士の仕事のポイント!職場や施設の選び方で負担軽減
自分はコミュニケーション能力が低いので、人とのかかわりは苦手だと感じる人はけして少なくありません。介護の仕事というのは利用者はもちろんだし周りのスタッフや家族など多くの人とのコミュニケーションが求められる仕事です。職場での悩みの多くはどんな仕事でも人間関係が深くかかわっています。
そして人間関係がスムーズに結べるかどうかはコミュニケーション能力にかかってくるのですが、いくら苦手意識はあっても全くコミュニケーションをとる必要のない職場と言うのはありえません。ただし、介護の職場にもそれぞれに特徴があり、必要とされるコミュニケーションの内容や料などは大きく変わってきます。苦手意識があるならどんな職場のどんな種類のコミュニケーションなら自分には負担なく取り組めるかといった考え方に重点を置いてで職場を選ぶ事もできます。
上手に話すことだけがコミュニケーションが上手いわけではない
コミュニケーション能力に長けた人というと、饒舌で人前で話すことも全く苦にならず、いつも話題が豊富な人を思い浮かべるかもしれません。でも、会話と言うのは話し手と聞き手があって始めて成立するものなので、どんなに話題が豊富で面白い話をたくさん出来る人でも一方的にずっとしゃべり続けられてはコミュニケーションとして成り立ちません。会話が弾むというのは聴き上手な人がいてこそ初めて実現できる状況です。
自分は話しべただからコミュニケーション能力が低いというのは大きな間違いで、積極的に話すのが苦手なら聞き役に回ってあげることです。聞き上手と言うのは実はとても大切なことで、上手に人の話を聞くためのレッスンがあるくらい注目される能力でもあります。とくに高齢者相手の介護の現場では辛抱強く利用者の話に耳を傾ける能力と言うのはとても大切です。そして自分の話に真摯に耳を傾けてくれる人に対して人は心を開くものです。
職場を選ぶことでコミュニケーションの負担を減らすことは出来る
同じコミュニケーションでも利用者相手の場合と、同僚や上司などを相手にした場合とではその負担も全く異なります。同僚や上司などと上手く会話を弾ませることが出来ず、自分はコミュニケーション能力が低いと思い込んでいるなら、一生懸命に聞き役に徹することで利用者からの信頼を得られる小規模なグループホームやデイサービスなどの職場を選ぶことも向いています。
また、訪問介護の仕事なら基本的には利用者宅に出向いて一対一でのコミュニケーションになるので、大勢と上手く話さなくては…といった負担を感じることは減るかもしれません。大規模な施設の場合、利用者の数もスタッフの数もとても多く、一人一人と丁寧にコミュニケーションをとるのは難しいけれど、訪問介護なら個人としっかりと向き合うことが出来るので、とくに聞き上手な人は利用者に好かれることも多いといえます。もちろん利用者も様々な性格の人がいるので、聞き役に徹すればよいわけではないのですが、様々な利用者と接するうちに少しずつ話すことに対する苦手意識が軽減する可能性は十分にあります。
コミュニケーションへの苦手意識は克服できる
自分はコミュニケーションが苦手だからと決め付けてしまうと、せっかくの様々なチャンスを逃してしまうことも考えられます。介護の仕事にも確かに向き不向きはあるとしても、様々な職場で多くの人を相手に経験や訓練を積むことで、コミュニケーションへの苦手意識は克服することは不可能ではありません。自分が短所だと思い込んでいたことが何かのきっかけに前向きに捕らえられるようになれば、短所を克服できる可能性は広がります。そして自分が一歩踏み出したことを誰かが認めてくれる経験がさらに良い方向へとつなげてくれるものです。介護の仕事は大変だし話が苦手だったけれど、頑張っている様子を利用者が認めてほめてくれた、こんな経験をすることで介護士として少しずつでも自信を持てるようになることでしょう。