介護の悩み
2017年01月17日
いじめの問題は介護職にも多い!介護現場の職場いじめで悩んだときの解決策
小学生や中学生などの子供のいじめが何かと問題になることは多いのですが、社会人になって仕事をするようになってからも同僚などからいじめを受けて悩みを抱える人は少なくありません。そしてそれはどんな職場でもいえることなのですが、介護の現場でもいじめの問題に苦しんでいる人は少なからずいるようです。せっかく介護の仕事について頑張っていこうとするときに、職場でつらいいじめにあうことで、志半ばで介護の仕事を辞めてしまう前に、何故そうしたことが起こるのか、いじめにあったときはどう対処すれば解決できるのかをもう一度考えてみる必要があります。
気持ちにゆとりのない職場ほど横行するいじめの現実
終身雇用が当たり前で新人を採用したらきちんと教育をして一人前にするというのが企業の役割だった時代には、新人は職場で一から仕事を教わり、先輩とも上下関係がきちんとしており職場では規律のある環境だったかもしれません。もちろんそんな時代でも職場で様々なつらい経験をすることはあったと思うのですが、現在の特に介護の職場におけるいじめの問題には、介護職の慢性的な人手不足によって、そこで働く人々の心にゆとりがもてないことも大きく関係しているようです。
それでなくても新人のときは仕事でもわからないことが多く、様々なことで先輩や上司に教えを請うことが多いものです。でも、そんなときに誰もがコミュニケーションが上手く取れるわけではなく、上手く先輩や上司に気持ちを伝えられず、相手をイラつかせてしまうこともあります。
そしてそうした新人を指導するがわも、けして時間的なゆとりを与えられているわけではなく、むしろ新人教育に時間をとられる分自分の仕事がたまってゆくような職場だったら、何度も質問してくる新人にそうそう丁寧に優しく接することは難しいかもしれません。そうでなくても忙しすぎて気持ちの余裕をなくしているとき、誰かをターゲットに憂さ晴らしをしてしまうようなケースもあるようです。
いじめやパワハラと厳しく指導することとの違いは?
せっかく介護の仕事に希望を持って就職したのに、いわれのないいじめやパワハラのターゲットになってしまったことで、深く悩んだ結果離職してしまうのはあまりにも悲しいことです。また、まだ仕事に慣れないスタッフに対して厳しく指導する事と言うのは、実はいじめやパワハラと紙一重だとも言われています。
厳しく愛情のある指導を受けることで新人がたくましく成長してゆくというのは間違いではないのかもしれませんが、中には自分の立場を使って必要以上に強い口調で罵倒してきたり、大勢の人の前であえて大声で暴言を吐いて相手を精神的に追い詰めるような叱り方をわざとするようなケースもあります。叱ることと怒ることは本来は全く異なることなのですが、叱る側にも鬱憤がたまっている場合、中には自分の心の中にたまった不満を相手を罵倒することですっきりさせようとするような人さえいます。
厳しく指導しても、必ずその後にフォローをするような、いわばアメとムチを上手に使い分けるような指導は、たとえ相手に失敗があったのだとしても一方的に相手をののしってへこませるだけのパワハラとは全く違うものです。
最終的には転職を視野に入れて検討してみることも大切
いじめの解決と言うのは簡単なことではありません。上司や先輩に相談するにしても、そのことでかえってその職場に居づらくなってしまうという可能性は残念ながらけして低くはありません。でも、だからとっいって精神的に追い詰められながら、うつ病を発症してしまうまで我慢するのではなく、耐え難い状況が改善しないようであれば自分の身を守るためにも転職を検討してみることも、職場でのいじめの解決策の1つだといえます。
対人関係におけるトラブルはどんな職場でも多かれ少なかれあるものです。でも、職場の人間関係がよくないところというのは勤務条件がよくないなど、働く人にとって不満がつのりやすい場所であることが少なくありません。そして、せっかく心機一転新しい職場を探すのであれば、スタッフの入れ替わりがあまりにも激しい施設や職務歴の短い人ばかりのところなどは要注意だといえます。