看護師と介護士は職場で対立しやすい？良好な関係で協力しあうポイント

多くのスタッフが集まっている職場では、一人で好き勝手に仕事を行うものではありません。みんなで協力し合いサポートしながら進めて行くものです。チームワークが良い職場であれば、サービスを受ける利用者にとってもプラス。

気持ち良く利用してもらえますし、安全面から見てもプラスです。しかしながら、中にはチームワークがあまり良いとは言えない職場も見られます。皆目指しているところは同じはずなのに、どうして対立してしまうのでしょうか？

「介護士の悩み」人気の記事5つ

• 介護士の職業病って？心配なのは腰痛だけじゃない！肩・手首・皮膚湿疹…
• あなたは介護福祉士に向いている？性格や体力などから見る適性
• 利用者からの暴力・暴言が悩みの介護士も多い！対策・対応方法まとめ
• 介護職は残業代が支給されないサービス残業が多い？理由と対処方法とは
• 介護職の人がうつ病になりやすい理由って？つらいときは休職や転職もアリ

看護師と介護士は対立しやすいのか

介護の職場では、色々な職業の人が働いています。皆それぞれその道のプロ。皆、プライドを持って働いていますし、責任を持って働いています。看護師は医療の分野でのプロフェッショナル。介護士は、生活に関わる分野のプロフェッショナルです。もちろん、どちらも現場には必要です。ところが、看護師の中には介護士を自分達よりも下だと認識している人もいるようです。その為、介護士に対して上から目線で接したり、見下した対応をする看護師も残念ながらいると聞きます。

介護士が看護師の指示を無視して作業をする為、両者の間で信頼関係が築けていない場合もあります。同じ仕事を長く続けていると、自信が持てるようになってきます。これはこれで良いことです。しかし、自分の仕事に絶対的な自信を持ち、傲慢になってしまうのは良くありません。

また、同じ職場で一緒に働いているのに、待遇が異なっていると待遇が良くない方が不満を持ちやすいもの。看護師と介護士の収入を比較してみると、看護師の収入の方が多くなっています。ある調査によると、それは一年に150万以上の開きがあるとのこと。これについて、割り切れないと感じる介護士も中にはいるのでしょう。知らず知らずのうちに、妬みの気持ちが態度や言葉に出ているのかもしれません。

どうしたら良い関係になれるか

まずは、もう一度介護士の仕事は何か、或いは看護師の仕事は何なのかを改めて認識することが必要です。確かに収入に違いがあるかもしれませんし、スキルにも違いがありますが、どちらも介護の職場では無くてはならない職業です。そして、初歩的なことですが、自分は何の為に働いているのかを思い出してみてください。そうすれば、お互いに大切なスタッフでありどちらも必要であることが分かってくるでしょう。上も下もありません。お互いに、リスペクトする気持ちが必要なのです。

そして、医療のことは看護師の指示に従うこと。もしそこで納得できないようなことがあった場合は、看護師を無視したり陰で悪口を言ったりせずに、きちんと自分の意見を伝えるようにしてください。意見を受けとった看護師も、相手を見下したりせずにしっかりと話しを聞くこと。そして、きちんと説明することです。

また、お互いに被害妄想を持たずに接することも良い関係を築いていくコツかもしれません。被害妄想が根底にあると、ちょっとした相手からの言葉をネガティブに受け取ってしまったり、勘違いをして関係を益々悪化させてしまったりするもの。つまり、自分の思考が原因で対立しやすい状態にしているのです。ですから、お互いに相手の言葉を真っ直ぐに受け取る努力も大切だと言えそうです。そして、基本的なことですが、「ありがとう」と「すみません」の言葉も必要な時はきちんと口にするべきです。

また、医療と介護が上手く連携して行く為に、看護師にも利用者の情報をつたえること。介護士も医療について学ぶ姿勢が必要です。お互いに相手を理解しよう、認めようとする姿勢があれば、スムーズに行きやすくなるものです。お互いの良くない部分だけをピックアップして不快な気持ちでいるよりも、是非認め合う気持ちで働きたいものです。