介護の悩み
2016年10月15日
介護職のストレスの原因と対策まとめ!ストレスで辞めたくなったらチェックしたいこと
介護職は、毎日多くの人に接する仕事。人を相手にする仕事は介護に限ったことではありませんが、ストレスが多い傾向があると言われています。ストレスが大きくなってくると、今度は体調にもそれが影響してきます。
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介護職のストレスについて(肉体的ストレス)
介護士は、肉体的負担も多く、腰痛や肩こりなどを訴える方も少なくありません。特に腰痛は職業病と言っても良いほど悩んでいる方が多く、中にはそれが原因で退職してしまう人までいます。こういったことを避ける為には、「ボディメカニクス」を意識しながら働いてみるのがお勧めです。
ボディメカニクスとは、骨、筋肉、関節のつながりについて意識すること。「重心を意識」、「大きな筋群を使用」、「てこの原理」を用いながら行動すれば、少ない力で大きな物や重い物を少ない負担で動かすことができますので、腰痛対策にもつながります。
また、ストレッチや体操をしたりマッサージを受けたりして体をメンテナンスすることも必要。このように、自分の体を労わりながら働くことも大切です。
また、介護の仕事そのものにストレスを感じている方もいるようです。認知症の患者を介護している場合、患者から暴言を吐かれたり暴力を受けることもあり、それが大きなストレスになって介護の仕事に自信が持てなくなってしまうことも少なくありません。
もちろん、それが認知症であるがゆえのことであることは分かっているのです。それでも、人間毎日辛い状態の中で働いていれば心が折れそうになるのも当然なのかもしれません。上手く介護できない自分自身を責めるようになり、仕事を続けて行けなくなる方もいます。
こういった不安や悩みがある時は、是非ベテラン介護士に相談してみたり、ケースワーカーや看護師などに相談してみましょう。介護士ではない人のアドバイスの中には、自分では気づくことができなかったポジティブな意見があったりするものです。一人で抱え込まないことが大切です。
精神的ストレスについて
介護の職場で働く人達の中には、キツイ性格の人も多い傾向があると聞きます。それだけが理由ではありませんが、派閥を作ったり誰かを攻撃するなどして、嫌な雰囲気を作りだしている職場も残念ながらあるようです。仕事は大好きだけど、職場の雰囲気が悪くて辞めたい……。そんな声が上がることもあるようです。
人間関係の問題は、介護の職場に限ったことではありませんが、いずれにしても一番大事なことは自分の気持ちを変えることです。不愉快な言動に遭遇し嫌な感情が出てきた時も、目的に向かって淡々と仕事をこなすようにする。
ここで言う目的とは、利用者さんたちに良いサービスをすることや、自分自身の技術を成長させることを言っています。能力を上げることで、攻撃されることが少なくなる場合もあるものです。
チェックしてみよう
働くことがあまりにも辛く、自分にも自信が持てなくなってしまうと、職場を辞めたいと思ったり介護の世界から出て行きたいと思ったりすることもあります。うまくできない、なかなか仕事が覚えられない。
他の職員とのやり取りもスムーズではなく、疎外感も感じられる。もし今このように思っているなら、もしかしたら心を病んでいる可能性もあります。実は、介護の職場でうつ病は決して少なくない病気なのです。
以下の項目についてチェックしてみてください。
- 眠れない、目が覚める、反対に寝てばかりいる
- 体がだる重い、疲れやすい、頭も痛い
- 落ち込む、やる気が出ない、何事も面白くない、何でも悪い方に考えてしまう
- 悲しい、寂しい、喋らなくなった
- 美味しくない
- 痩せた、太った
- 自分を責めることが多い
- 集中力や思考力が落ちた、簡単なこともできなくなった
- 死にたいと思うことがある
この内7つ以上当てはまる方は、一度病院で診てもらうことをお勧めします。