介護の悩み
2016年07月07日
介護職員のためのうつ予防対策!介護職の心を守る方法を知ろう
近年多くの人がうつに悩まされています。うつに悩んでいる人は、企業に勤めている人だけでなく、介護職においても増えてきています。高齢者をサポートしたり介護したりする職業である介護職員は、体だけでなく心の健康もとても重要になってきます。どんなに体が健康でも、心が病んでいたり元気がなくては、その利用者により良いサービスができるとはいえません。そこで、今回はうつの症状とその予防法について、ご紹介していきます。
目次
- 1
うつってどんな症状?
- 1.1 疲れがとれない
- 1.2 眠れない
- 1.3 食欲不振または過食
- 1.4 将来に強い不安を感じる
- 1.5 自分に価値を感じない
- 1.6 いなくなりたいと感じる
- 2
うつを予防するための方法
- 2.1 太陽の光を浴びる習慣をつける
- 2.2 食生活に気をつける
- 2.3 寝る前はスマートフォンの使用を控える
- 2.4 気分転換になることを積極的に取り入れる
- 2.5 日記をつけよう
- 3 まとめ
うつってどんな症状?
「うつ」といっても、具体的にどのような症状がうつと呼べるのかわからないという人も多いのではないでしょうか?うつの症状が出ているのにうつについてよくわからないために放置してしまい、知らず知らずのうちに悪化してしまった、という人も少なくありません。まずはうつの症状についておさらいしておきましょう。
疲れがとれない
休んでも疲れがとれないと感じている場合、それは体だけでなく心もお疲れモードである可能性があります。
眠れない
体は疲れているのになぜか寝付けないという人は多いのではないでしょうか?これは、うつの症状のひとつであり、心のSOSと捉えましょう。
食欲不振または過食
食欲がなく、体重が落ちてきている人や、逆に食べ過ぎてしまう人も、うつの可能性が考えられます。
将来に強い不安を感じる
未来に希望を感じられなかったり、この先に強い不安を感じている人も多いと思います。必要以上に不安感を感じる場合には、うつの可能性があります。
自分に価値を感じない
自分は役に立たない・自分を必要としている人はいないなど、無価値感を感じるのは、うつの症状のひとつといえます。
いなくなりたいと感じる
今いる場所からいなくなりたいと感じるのは、うつの代表的な症状です。これらの症状を自覚している場合には、自分の心と向き合い、自分を大切にすることが足りていない可能性があります。介護士としてより良い働きをするためにも、自分の心の声にも耳を傾けてみましょう。
うつを予防するための方法
介護職は、人を支える仕事であるため、自分自身がうつに侵されてしまっては、良い働きができなくなってしまうといえます。良い介護を提供できるようにするためにも、自分自身にうつの症状が現れたときにはすみやかに対処する必要があります。また、前もってうつを予防する努力も大切です。
太陽の光を浴びる習慣をつける
うつの予防や治療に太陽の光を浴びることはとても効果的だといわれています。朝目が覚めたら、まずは太陽を浴びて体のスイッチをオンにする習慣をつけましょう。
食生活に気をつける
食事は、体だけでなく心の健康にも影響します。バランスの取れた食生活を心がけましょう。
寝る前はスマートフォンの使用を控える
就寝前は、眠るためのホルモンを分泌させるために、スマートフォンの使用を控えましょう。スマートフォンの使用を控えることで、睡眠に必要なホルモン分泌を促し、質の良い睡眠をとることができます。これによって、体の疲れだけでなく、心の疲れもとることができます。
気分転換になることを積極的に取り入れる
気持ちを元気にするためには、気分転換も必要です。お買い物やスポーツ・映画鑑賞など、自分が夢中になれるものに取り組む時間を大切にしましょう。趣味を充実させることで、仕事へのモチベーションもあがります。
日記をつけよう
日記も、うつの症状を軽減したり、うつを防ぐのに有効な手段です。ただ、日記を書く上でひとつポイントがあります。日記といっても、ただ今日あった出来事をかくのではなく、今日の嬉しかったことや頑張ったことなど、前向きな内容を書くようにします。日記で自分をたっぷりほめることで、自然と気持ちも前向きになれます。
まとめ
うつを防ぐためには、「切り替える習慣」がとても重要になります。今回上記で述べたこれらの方法は、生活リズムや気持ちを切り替えるための手段のひとつです。モヤモヤとした気持ちや、ダラダラとした生活を切り替えることで、自然と気持ちも上向きになっていくといえます。そして何より、自分をいたわり自分を大切にすることこそが、うつ予防に繋がるといえます。
自分の体や心の調整をすることも、介護士としての大切な任務のひとつ。施設を利用している人やその家族を的確に支えるためにも、自分自身の心の健康にも目を向けてみましょう。