介護の悩み
2016年04月02日
どれくらいキツイの?夜勤で介護士をするメリット・デメリットや仕事の実態
介護施設の中には、高齢者が施設に何泊かできる施設や、高齢者が入居して生活しながらサービスを受けられる施設も当然存在します。そのような施設の場合、高齢者が夜間も施設で過ごすことになるため、夜間に利用者を介護する夜勤スタッフが必要になってきます。夜勤スタッフは、その名のとおり深夜も高齢者の介護をすることになります。そのため、体の負担になることもしばしば。大変だと思われがちな夜勤ですが、夜勤ならではのメリットもあるんです。
目次
夜勤は月にどれくらい?
夜勤の回数は、施設によって異なりますが、だいたい1ヶ月に4,5回程度、多くても7,8回程度の施設が多いようです。夜勤が続かないように配慮されていたり、夜勤の次の日は休みにしたりと夜勤があっても負担になりすぎない工夫がされています。
夜勤の勤務時間の種類
夜勤の勤務時間は、施設によってさまざまですが、だいたい8時間~16時間の勤務時間となります。8時間勤務の場合、通常の夜勤で夕方から寝る前の時間帯まで、深夜勤務で寝る時間から朝の起床の時間帯までです。16時間勤務の場合、夕方から翌日の昼前までの勤務になることが多いです。16時間ときくととても長く感じるかもしれませんが、公休日と組み合わせてシフトを組んだり、間に仮眠を設けたりと働きやすいように設定されている施設がほとんどです。
また、夜勤には夜勤専従スタッフというものがあります。夜勤専従スタッフは、その名のとおり夜勤を専門にしているスタッフのことです。夜勤専従スタッフは、深夜の時間帯も働く分体の負担が大きいため、通常の介護スタッフと比べて給与の相場も高めになっています。夜勤専従スタッフは、ひと月の勤務日数が少なくても、たくさんの収入を得ることができる点が魅力です。また、日中は資格をとるために学校に通ったり勉強に励み、夜間は夜勤専従スタッフとして働いて実務経験をつむ、という人もいるようです。
夜勤の仕事内容
夜勤の仕事内容は、施設によって異なりますが、以下のとおりとなっています。
- 食事の介助
- 入浴介助
- 排泄の介助
- 着替えの介助
- 巡回
- ナースコールへの対応
このように、基本的には日中の内容と変わりありません。これらのような介助業務以外に、翌日の準備や日誌や記録をまとめるなどの作業も行われます。シフトの終わりには、日勤のスタッフへの業務の引継ぎも行います。
夜勤のメリットは?
夜勤は、通常は睡眠時間である深夜の時間帯も働くことになるため、体の負担になります。また、利用者の多くは眠っているため、スタッフの数も抑えられており、その分1人で背負う業務も多くなる傾向にあります。そのため、夜勤は辛いことばかりだと思っている人もいるかもしれません。しかし、夜勤にはメリットもあります。
まず、夜勤で働いた際には夜勤手当がつきます。施設によっても異なりますが、大体1回の夜勤に対して3000円から10000円の手当てがつきます。施設によっては夜勤手当を高めに設定していることもあるため、たくさんの収入が欲しい人には嬉しい勤務です。
つぎに、夜勤の中でも16時間勤務の場合には、公休日と組み合わせたシフトとなるため、連休がとりやすくなる点もメリットです。長時間勤務の後に連休を取ることで、仕事を頑張る日と休日を楽しむ日とでめりはりのある毎日を送ることができるでしょう。
また、夜勤は利用者にとっては睡眠時間ですから活動量も少なく、スタッフ人数も少ないため、日勤のような慌しさがなく、静かな空間で業務をすることが多くなっています。そのため、ゆったりと落ち着いて業務に取り掛かることができる点も魅力といえます。介護施設で働くときには、夜勤はつきものとなってきます。デメリットだけでなく、メリットに目を向けて仕事をすることで、苦痛なく働くことができるでしょう。