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介護のハウツー

2016年10月07日

訪問介護の買い物同行で買えるものって?ヘルパーが注意したい点まとめ

買い物同行

介護保険の訪問介護で受けられるサービスの中に買い物同行があります。これは利用者にとっての必要最低限の生活をサポートするという介護保険の目的に合わせて提供されるサービスのため、どんなものでも自由に買い物が出来るというわけではありません。基本的には買い物同行は日常生活に関係するものの購入のみが対象になるというのが原則です。

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日常生活圏外への買い物同行は出来ない

人によっては家からかなり離れた場所にあるお店のものを買って来たいといった希望を持つ人もいます。元気だった頃にはよく通っていた遠くのお店の限定品を並んで買って来たいといった希望があっても、残念ながら一般的には買い物同行サービスの中ではその希望をかなえることは出来ません。

通常は訪問介護で一回あたりに受けられるサービスは平均して一時間程度なので、移動に長い時間がかかるような日常的ではない遠くの場所で買い物をしたり、限定品を並んで買ってくるということは日常生活に関係する買い物には該当しないためです。

移動の自由が大幅に制限される状態の利用者に、そうした制限があることを理解してもらうことは大変ですが、買い物に出かけるエリアもサービス提供の範囲ではある程度制限がかかることを説明するようにします。

買い物同行サービスの中で購入することの出来るもの

介護士が利用者の買い物支援のために付き添う買い物同行の場合は、あくまでも日常生活に関係するものだけなので、いくら頼まれても嗜好品を買ってくることは原則できないので注意が必要です。

中にはせっかく買い物に行くのだからついでに買ってきて欲しいと希望する人もいるのですが、嗜好品は対象外になることを丁寧に伝えて理解してもらわなくてはなりません。

ただ、制限の内容に関しては地域によって若干の違いがあるケースもあるので、利用者から希望されてその内容に迷った時には介護事業所へ確認するようにします。

買い物同行の際には内容だけでなく安全にも気を配る

買い物の内容が介護サービスの契約に含まれるかどうかは常に気を配る必要がありますが、同時に同行する利用者本人の身の安全に何よりも注意することが大切です。

店内では他のお客様との接触によって転倒したりする危険が常に身の回りにあることを意識し、買い物を安全に楽しんでもらえるように気を配ることが大切です。

少しの手助けを受けることで買い物を自分の意思でできる事は大きな喜びです。利用者の意思を大切にしつつも、買い物同行と言う制度を理解してもらうことが必要です。

民間の家事代行サービスを利用してもらう

日常的な買い物エリアの中にないものや、趣味のものなど介護サービスには含まれないようなものを買いたいというときには買い物同行サービスではなく通販を利用してもらうということも選択肢の一つです。

また、飼っているペットのものや贈答品などを希望する人も少なくないのですが、これらはいずれも介護保険では特別な買い物に該当するので対象になりません。どうしても希望の店で特別なものを買ってきて欲しいといった希望があるときには、自己負担で料金を支払ってヘルパーさんに頼むという方法もあります。

民間企業が提供している家事サービスなら細かな制約もなく利用者の希望に沿った支援を受けることが出来るのですが、民間の家事代行サービスは費用面での負担が介護保険のサービスと比較するとかなり高額になるのがネックだという人が少なくありません。

そんなときに訪問介護で利用している事業所に頼んで自己負担で料金を支払う方法だと、民間のサービスよりは少ない負担で利用できる可能性があるので、そうした希望があるときにはヘルパーを通して事業所に相談してみるのがオススメです。

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