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認知症の予防

2016年11月11日

さまざまな認知症予防プログラムの種類や内容・目標を知っておこう

認知症予防プログラム

認知症は、できることなら発症する前に予防したいと思います。厚生労働省の調査を見ると、2025年には65歳以上の高齢者の内5人中1人が認知症になる計算で、発症者はおよそ700万人に上るとのこと。

40代から発生することもあると言われている軽度認知障害においては、600万人を超えると見られています。これらを合わせると、これから10年後、65歳以上の方の3人に1人が認知症や軽度認知障害であるという計算になります。如何にして、この数を低くしていくのか。それは、私達一人一人が問われていることなのかもしれません。

地域型認知症予防プログラムとは

「地域型認知症予防プログラム」とは、認知症ではない高齢者を対象にしているもので、認知症を予防することを目的としています。参加者達もその目的についてよく理解していて、一人一人がそれを意識しながらプログラムに参加。このプログラムは、厚生労働省の介護予防事業の中で、地域活動の育成支援とされています。

また、地域型認知症予防プログラムにはいくつかの特徴があります。一つは、毎週一回開催など定期的に行われており、続けることを目指していることが挙げられます。ここで学んだ後は、各々で日々の生活に活かしていくなどして継続。エクササイズなどが習慣化されていれば、一人になった時も続けやすくなります。これによって、認知症を防いでいくことを目指します。また、毎回参加人数が6人から8人と少なく、少人数で行うことも特徴です。

地域型認知症予防プログラムの内容

地域型認知症予防プログラムでは、色々なことが行われています。身体を使って行う体操などや、頭や指先を使って行うものなど様々あり、複数の人達が集まりエクササイズを行っています。他にも、パソコンを取り入れていたり、旅行などを行っていたりと、内容も充実しているところが多く、趣味を兼ねて楽しめる内容になっているところも少なくありません。

また、音楽を取り入れているところもあります。例えば、昔懐かしい音楽をみんなで歌ったり聞いたりしながら楽しむといった内容を用意しているところもあります。この他にも、園芸療法と呼ばれる作物や草花を育てたり収穫するというものもあります。肥料を使って土づくりから始めるところもあり、手間ひまを楽しみながら認知予防を行うことも可能。一人ではなく、みんなでできるからこそのメリットも期待することができます。

また、長寿医療研究センターが開発した、「コグニサイズ」と呼ばれるものもあります。これは、心身共に良い状態であることを目指していたり、脳の働きを良くすることを目的としていたりするもの。これによって、認知症を遠ざけることを目指します。運動することそのものが認知症予防になることは有名ですが、これと合わせて脳を動かすことで更に良い効果を得ることができるようになります。

域型認知症予防プログラムは、多くの団体が行っています。介護施設や医療センターなどでも行っていることがありますし、他にも様々なコミュニティ出も開催されています。

地域型認知症予防プログラムに参加するメリット

認知症を予防したいと考える方は多いかと思いますが、実際に毎日一人で認知症予防にとエクササイズを続けていくことは簡単ではないかもしれません。そんな中、同じ目的の人同士が集まって一緒に頑張る機会があるということは、モチベーションアップにもつながります。それに、こういった会に参加すれば人と接する機会も増えますから、自然と会話量も多くなりそれがまた脳への良い刺激にもなります。

そして、何より、しぶしぶ仕方がなしに行うのではなく、楽しみながらできるということが最大の魅力と言えるのかもしれません。ワクワク感があることも良いところでしょう。