介護の転職
2017年03月01日
転職する介護士なら知っておきたい!転職の際に必要なものや手続きを押さえよう
現在働いている職場を退職し、別の職場へと移る際には様々な事務手続きなどが必要になります。退職してから不足の書類などが見つかって何度も足を運ばなければならない様なことを避けるためにも、事前にきちんと準備をして退職を迎えたいものです。転職に際しての事務手続きなどをきちんと準備せずに軽く考えてしまうと、それまで勤めていた職場に大きな迷惑をかけてしまうだけでなく、転職先の人事担当職員の方にも不手際によって余計な手間をかけてしまう可能性もあります。転職にはそれなりにエネルギーが必要ですが、気持ちよく転職が完了するように、事務的な流れや必要書類などは事前にきちんと確認しておくようにしましょう。
退職する会社から貸与されたものは全て返却する
退職することが決まったら、最後の勤務日には会社から貸与されたものはどんな細かなものでも全て返却する必要があります。制服、名刺、名札、社員証などはもちろんだし、会社の経費で購入して与えられていた文房具やパソコンなど、全て返却することになるので、事前に準備しておくようにします。そして、退職と同時に健康保険も同日付で脱退することになるので被保険者証を必ず返却します。
退職する職場から受け取らなければならないもの
返却するものを全て会社に返したら、退職する職場から受け取っておく書類も事前にリストアップしておくようにします。まずは雇用保険被保険者証です。次の職場が決まっている場合はそちらに提出しますが、まだ転職先が決まっていないときには失業保険給付を受給するために離職票も含め必ず必要になります。そして源泉徴収表や年金手帳も忘れずに退職する職場から受け取っておくようにします。
すぐに新しい職場に就職しないときには保険と年金は一旦国民健康保険と国民年金の手続きが必要となるので、印鑑を持参し、市区町村の窓口で手続きを行うことになります。源泉徴収表も転職先がすぐに見つからない場合は翌年の3月までに自分自身で確定申告をする際に必要になるので必ず受け取っておくようにしましょう。これらの書類一式は退職する日に全て受け取ることが出来るものではないので、退職時にいつ頃どのような方法で受け取れば良いかを確認しておくようにします。
転職先の職場に提出するもの
退職する時点ですでに転職先が決まっているなら、以前の職場から受け取った雇用保険被保険者証、年金手帳および源泉徴収表を転職先の人事担当に提出します。転職先が退職時点で決まっていない場合は失業保険給付を受けるためにハローワークへ出向き、雇用保険被保険者証と離職票を提出し、手続きを行います。健康保険はすぐに仕事につかない場合には家族の扶養にはいるかもしくは自分自身で国民健康保険に加入する手続きが必要です。
退職したことを証明する書類と共に印鑑を持参して市区町村の国民健康保険担当窓口で手続きを行います。年金も同じく市役所等の担当窓口で手続きを行います。そして税金に関しては退職した年の1月1日現在の住所地を所管する税務署で確定申告の手続きが必要になります。その際に前職場で受け取った源泉徴収表の提出が必要です。
以前の職場のスタッフや上司と会う機会は意外に多い
同じ介護業界への転職のばあい、転職したからと言って以前の職場とは一切かかわりがなくなるということは考えにくいかもしれません。よほど遠方への転居なら別ですが、同じ業界であれば研修など様々な機会に顔を合わせる可能性はあります。退職理由がどうであれ、必要な事務手続きなどで連絡を取る必要が出てくることも考えられます。そのため、どんな理由があったにせよ、前職場に対しては礼を欠かない接し方をしておくことは必須です。必要な事務手続きは自分でもしっかりとリストアップして人事担当者にスムーズに手続きをしてもらえるように心がけることが大切です。