介護の転職
2016年12月22日
有料老人ホームの介護士の仕事内容や給料は?役割や特徴をチェックして転職しよう
有料老人ホームとは一般的に法人が経営をしているため、経営方針はそれぞれの会社により自由に設定されています。公的な老人ホームと同様のサービスを提供しているところもあれば、豪華ホテルのようなサービスを行っているところもあります。利用者がどのホームを選ぶのかが自由なように、介護士も自分に合った老人ホームを選ぶのが良いでしょう。有料老人ホームにはどのような種類があり、どこが違うのでしょうか。
目次
- 1
有料老人ホームの種類
- 1.1 介護付き有料老人ホーム
- 1.2 住宅型有料老人ホーム
- 2 有料老人ホームの人員体制
- 3 有料老人ホームの給料は
有料老人ホームの種類
有料老人ホームは、大まかに分けて2種類に分類されます。「介護付き有料老人ホーム」と「住宅型有料老人ホーム」です。
介護付き有料老人ホーム
介護付き有料老人ホームは介護保険が適用され、基本的に施設スタッフが生活サービスと介護サービスの両方を行います。有料だから自立の利用者が多いかといえばそうでもなく、要介護度3~4レベルの利用者も多く存在しています。認知症だけでなくパーキンソン病やストーマなどほかの病状も併発している方も多いため、介護士の仕事は多岐にわたります。
介護付き有料老人ホームの介護士の仕事は、シーツの交換や入浴介助などの普通の介護士としての仕事はもちろんのこと、軟膏の塗布や配薬バイタルの測定など看護師様の仕事もこなします。他にもレクレーション活動や配膳、配茶、場所によっては掃除、洗濯もしなければならないところもあります。どこまで介護士がやる仕事なのかは施設によって異なってきます。
住宅型有料老人ホーム
住宅型有料老人ホームは「特定施設入居生活介護」の指定を受けているわけではないので、施設内での介護サービスを行う義務はありません。利用者には自立した人も多く、一人で暮らすには健康に自信がない人などが生活支援のために入居する場合も多くあります。
住宅型有料老人ホームでの仕事は、食事や掃除などの生活サービスを主に行うことになります。排泄や入浴といった介護サービスは、オプションとして契約する場合が多いようです。家事サポートを主に行うことになるため、介護士としての仕事をしたい人には少し物足りないかもしれないですね。
有料老人ホームの人員体制
有料老人ホームの形態は介護職の働き方にも大きな違いが生じます。要介護度が高い方や認知症のある方たちを多く受け入れている場合、仕事の量も必然的に多くなってきます。しかし、ここで働く際にチェックしておきたいのが人員体制でしょう。
介護付き有料老人ホームには介護保険法で職員の配置は「3:1」以上と定められています。つまりこの数字が「2.5:1」「2:1」であれば、その施設はゆとりをもって利用者の介護を行っているといってよいでしょう。こうしたゆとりを持った人員配置は、その法人が手厚い介護を目指していると判断することができます。
有料老人ホームの給料は
厚生労働省の平成25年度のデータによると、常勤者の月給の平均額が276,940円となっています。算出方法は「基本給+手当+一時金」です。(求人情報誌などによる給与の提示とは少し違った算出方法をしているために、金額にずれが生じています)給与の算出はそれぞれの施設によって異なってきます。
例えば資格を持っている場合、それが給与に反映されるところと資格は反映されないところがあります。給与に反映されやすい資格といえば、まず介護福祉士、次いで介護支援専門員(ケアマネージャー)、ヘルパー2級となっています。給与のアップを期待する場合には、こうした資格を取得するのも良いのではないでしょうか。また施設の規模によっても給与に違いが出る場合がありますので、働きやすさと自分が欲している給与が見合っているのかを自分で判断していくのが良いでしょう。