介護の転職
2016年08月08日
病院勤務の介護士の仕事内容は?施設勤務との違いやメリット・デメリット
介護士が活躍する場所は、介護施設のみではありません。病院内で介護をする、「看護補助者」として働くこともできます。介護施設と病院には、働く上でそれぞれにメリットとメリットがあります。また、勤務内容についても違いがあります。そこで、介護施設の介護士と病院勤務の介護士の役割の違いについて、ご紹介していきます。
目次
- 1 施設と病院の違い
- 2
病院勤務の介護士のメリットとデメリットは?
- 2.1 メリット
- 2.2 ステップアップがしづらい
- 3 まとめ
施設と病院の違い
施設と病院の違いは、病院での介護は治療が目的となるということです。病院での介護は、食事・入浴・排泄・身の回りの簡単なお世話が中心で、その他に看護師のお手伝いも必要になってきます。医療行為とならない範囲でのお手伝いとなりますが、施設と比べてこの比重が多くなってくる可能性があります。また、施設ではよくあるレクリエーションの時間も少ないのが特徴です。
病院勤務の介護士は、看護援助者という職種になるため、看護師の指示の下で働きます。そのため、看護師との連携が重要になってきます。看護師との人間関係を良好に保つことが重要になってくるため、通常の施設で働く職員と比べて人間関係に注意を配る場面も増えてくる可能性があります。病院は夜間も介護や看護が必要になるため、夜勤が必須となります。勤務時間が不規則となりやすいため、病院勤務の介護士をする場合には、体調に気を配る必要があります。
病院勤務の介護士のメリットとデメリットは?
病院勤務の介護士をするにあたって、良い部分と悪い部分、どちらも存在します。どちらも把握することで、職場探しのヒントになるでしょう。
メリット
病院勤務の介護士で働くメリットは、なんといっても福利厚生です。勤める病院によってことなりますが、その病院を利用した際の料金が安くなったり、その病院が所属している組合のサービスを利用できたりと、病院ならではの福利厚生がメリットです。また、給料についても、通常の施設で働くよりも比較的高くなっている傾向にあるようです。
福利厚生と給料が充実しているため、病院勤務の介護施設を選ぶという人も少なくないようです。病院勤務の場合には、看護師のサポートという役割となるため、介護士が前面に出て活動する施設と比べて負担が少ない点もメリットといえます。看護師の指示のもとで動くことになるため、責任や負担も少なく、あまり重い役割は担いたくないという人には良いかもしれません。
ステップアップがしづらい
病院勤務は、あくまで看護師のサポート役です。そのため、施設のように昇格したり昇給したりしづらいのがデメリットといえます。パートで働いている人や、出世に興味がない人の場合には問題ありませんが、今後出世していきたい、もっと上を目指していきたいと考えている人の場合には、病院勤務は避けた方が良いといえるでしょう。
また、人間関係が複雑になる点についても、デメリットと感じる人がいるかもしれません。通常の施設の場合、介護士同士の人間関係のみにとどまることがほとんどですが、病院勤務の場合には、介護士同士だけでなく看護師や医師との人間関係も大切になってきます。特に看護師は直接指示されることになるため、良好な人間関係を保たなければ、気持ち良く仕事をすることができなくなってしまう可能性もあります。気を使う対象が増えるという点では、デメリットと感じる可能性もあるでしょう。
まとめ
病院勤務の介護士は、パートで介護の仕事をしたい人やあまり大きな負担を背負いたくない人に最適な仕事といえます。給与面や福利厚生も充実しているため、生活にゆとりを持つことも期待できます。また、施設ではなかなか見ることのできない、看護の場面にも立ち会うことができるため、良い経験にもなります。