介護の転職
2016年06月29日
ブラックな介護施設の特徴や見分け方!転職するなら注意したいポイント
近年、ニュースなどでも話題の「ブラック企業」。労働者を酷使し、使い捨てのように扱う企業の事をいいますが、介護施設についても例外ではなく、残念ながらブラックと言わざるを得ない施設があることを耳にします。そこで今回は、これから入職・転職するなら知っておきたい、ブラック介護施設の特徴や、それを見分けるポイントについて、ご紹介していきます。既に介護職員として従事している方も、現在の職場がブラックでないか、是非チェックしてみましょう。
目次
- 1
入職前にチェック!ブラック施設を見極めるポイント
- 1.1 常に求人情報がある
- 1.2 スタッフが不愛想
- 1.3 面接後、即採用する施設
- 2
転職を考えたいブラック施設とは?
- 2.1 給与・休暇などの条件が変化する
- 2.2 同族経営での注意点
- 2.3 定員を超えた利用者・職員の水増し
- 3 まとめ
入職前にチェック!ブラック施設を見極めるポイント
ブラック施設かどうかは、是非とも入職する前に知っておきたい情報ですよね。こちらの項目では、ブラック施設かどうか、入職前に確認できるポイントについて挙げてみました。一つでも当てはまる場合は、入職見送りを考えた方が無難かもしれません。
常に求人情報がある
絶えず求人を出している施設は、常に人材不足、つまり離職率が高い施設の可能性があります。離職率が高いという事は、職場環境が悪いことが懸念されますので、このような施設は避けたほうがよいでしょう。ハローワークや介護求人情報サイトなどでは、担当スタッフがブラック情報を得ていることもあるため、問い合わせ時に確認してみるのが効果的です。
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スタッフが不愛想
興味を持った施設には、出来る限り見学をお願いしてみましょう。そこで重要なのは、エントランス(出入り口)のみの見学や担当スタッフとの面会だけではなく、利用者がいる現場での見学をすることです。利用者と接するときの介護職員の態度に注目し、笑顔で、同じ目線で会話ができているか、などをチェックします。もしそこで、不愛想な態度、そしていい加減な対応が目に付いたら、利用者をいたわる余裕のない、粗悪な環境の現場、ということがわかります。また、見学自体を断る施設も要注意です。何かを隠したいことの表れかもしれませんよ。
面接後、即採用する施設
面接時においては、面接官の態度にも注目しましょう。そっけない態度や、少々の質問で採用を決めてしまう場合、「とにかく誰でも来てほしい「資格さえあれば誰でもいい」ということの表れです。特に中途採用の場合、「明日からでも来られますか?」などと、すぐに入職を要求する施設にも注意が必要です。そのような時は明らかな人材不足が背景にありますので、入職したら酷使されることが目に見えています。以上のような面接態度は、ブラック施設の実態が見え隠れしています。せっかく面接まで受けて、ここで見送るのは心苦しいかと思いますが、縁がなかった、と諦める勇気も必要です。
転職を考えたいブラック施設とは?
口コミなどでブラックな噂を聞きつけたり、実際に入職後、「この施設ってもしかしてブラック?」と気づくことも多いと聞きます。これからご紹介する項目も、ブラック施設の可能性が高いことがいえます。
給与・休暇などの条件が変化する
入職後の給与額や休暇日数などについて、求人・面接時に提示したものと異なるような場合は要注意です。また有給休暇についても、思うように取得できない場合はブラックの傾向があります。
参考:実は待遇が全く違う?介護職の転職でも知っておきたい求人用語まとめ
同族経営での注意点
親子や夫婦など、役員を同族で固めている施設は珍しくありません。きちんと業務をこなしている場合はまだよいのですが、タイムカードのみ押して、実際施設に出向くことがない役員が存在する、という事がよくある傾向としてあります。しかし、そのような役員も一職員としてカウントされているため、実際の現場では、人手不足の事態に陥っているということも考えられるのです。
定員を超えた利用者・職員の水増し
利用者に定員があるにも関わらず、それを超えた人数を受け入れている、又は実際に働いていない職員を名簿に記載している等を行う施設は、ブラック施設といって間違いないでしょう。利用者の定員超過や職員の人員基準欠如は、介護報酬の減算の対象となります。しかし、それを免れようとして書類等を書き換える、そして監査時のみ乗り切ろうとごまかす、などとするのは明らかな不正行為です。
まとめ
今回は、「ブラックな介護施設の見分け方」として、入職前のチェック項目と、入職してからの注意点についてまとめました。もしも入職後にブラック施設だと気づいてしまった場合は、自分自身のためにも、転職を一つの選択肢として考えてみることをおすすめします。そして転職の際、興味のある施設を見つけたら、入念に、事前のリサーチを徹底するよう心がけていきましょう。