介護の悩み
2017年04月04日
悲しみにどう対処する?介護士が経験する利用者の死との向き合い方について
人はやがて誰もが生命を全うする瞬間が訪れます。死は誰にとっても避けられない事なのだとわかっていても、介護の現場で利用者の死に直面することで深い悲しみや喪失感を感じる人は少なくありません。
悲しみの感情を抱え込まないようにする
担当していた人や普段親しく会話をしていた人の死に直面すれば、悲しみや喪失感の感情が沸き起こってくるのはある意味当然のことです。でも、介護士の仕事をしていたことで、その人の穏やかな人生の最後に関われたことはとても尊い素晴らしいことで、決して無力感を感じる必要などはありません。
でも介護士も感情を持つ人間なのですから深い悲しみの気持ちから抜け出せないときには、自分の気持ちを素直に口に出して話してみる事も大切です。まじめで頑張り屋な人ほど一人で感情を抱え込みがちになりますが、同僚や友人、家族などや時にはカウンセラーに自分の悲しい気持ちを話すことで気持ちを切り替えやすくなります。
深い悲しみも時間が解決してくれるという事を知る
親身に介護をしてきた人の死に直面し、悲しみだけでなく自分の無力さや後悔の気持ちが大きくなって辛い感情に支配される日々が続いても、多くの事は時間と共に少しずつ気持ちも回復してゆくものです。しかし時が癒してくれるとは言え、あまりにも悲しさの感情が大きく、時間が経過しても仕事も手に付かないほどであれば、心療内科を受診したり、カウンセリングを受けるなど、プロの手を借りることを検討してみる必要があります。