介護の基礎知識
2016年08月20日
「介護タクシー」ってどんなもの?サービス内容や利用対象者・働き方とは
自分で公共の交通機関を利用できない高齢者をサポートするサービスとして、介護タクシーというものがあることをご存知でしょうか?介護タクシーは、通常のタクシーのように単に利用者を目的地へ運ぶだけではなく、さまざまなサービスを行います。
目次
介護タクシーのサービス内容
まず、利用者の健康状態を確認し、通院のための着替えや身だしなみを整えるお手伝いをします。その後、ベッドから車椅子へ移乗をし、介護タクシーまでの移動をサポートします。自宅を出る際には、戸締りのチェックも行います。
病院についてからは、タクシーの降車・病院の受付手続き・受診科への移動もサポートします。診察後には、会計や薬の受け取りも行います。
病院から自宅へ移動したら、着替えの手伝いやベッドへの移乗の介護を行います。このように、外出の準備から、出先で必要な手続きのサポート、帰宅後の始末など、さまざまな方面の介護を行うのが、この介護タクシーの役割です。
利用対象者
このサービスを利用するためには、事業所と契約をする必要があります。さらに、介護タクシーを利用できるのは、自宅で生活している、要介護1以上の高齢者で、介護タクシーのサービスが必要な人に限ります。また、介護保険サービスの利用が支給限度内であることも条件となっています。
介護タクシーで働くには?
介護タクシーで働く際には、第二運転免許と、介護職員初任者研修以上の介護資格が必要です。介護タクシーは、利用者を乗せて運転するだけでなく、利用者の身の回りのお世話や直接的な介護を行う必要もあるため、介護資格も当然必要になります。実際に働く際には、安全第一で運転をすることはもちろん、利用者に負担のかからないように配慮することも重要です。中には乗り物に乗ることで体調を崩してしまう人もいるため、極力振動が少ないように安全運転を心がけましょう。