介護の基礎知識
2016年04月09日
介護職員が心掛けたい利用者のQOLの向上を考えたケアのポイントとは
介護職は、介護を必要としている人を手助けすることが主な仕事です。その手助けは、単に作業といして行えばよいというわけではありません。介護を必要としている人のQOLをより良いものにすることを念頭におきながら、介護をする必要があるんです。
目次
QOLとは
QOLとは、「Quality of Life」の略で、生活の質のことをさし、人間らしく満足して生活できているかを評価する概念のことです。介護をするにあたって、障害を持っている人でも、もののように扱われることなく、ひとりの人間としての尊厳を大切にされる必要があるということです。
QOL向上のために必要なことは
介護をするにあたって、介護を受けている人のQOLを向上させることを常に考えなければなりません。介護の仕事を続けていると、つい介護士目線になってしまいがちです。すると、介護を受ける側の目線が見えなくなってしまうこともあります。常に利用者の目線で物事を考えることを忘れないようにする必要があります。また、利用者目線で楽しめるレクリエーションを設けることで、体が不自由になった利用者が楽しい生活を送ることを支援するのも効果的です。
利用者が寝泊りする施設の場合、それぞれのプライバシーを守ることのできる施設作りも大切になってきます。介護を受けている人にとって、これまで当たり前にできていたことができなくなってしまったことによって、心に深い傷を負ってしまっている人や、この先の生活に希望を持てなくなってしまっている人もいます。そのような利用者の心に寄り添いながら、障害のある人・病気の人としてではなく、ひとりの人間として接することが重要です。