介護の基礎知識
2016年03月30日
普及するの?話題の介護ロボットで介護士の負担は軽減されるのか?
介護の仕事は、体力勝負。利用者の体を持ち上げたり、重い荷物を運んだりと、体を酷使する仕事です。そのため、ぎっくり腰など、介護士の体にトラブルをもたらしてしまうことが問題となっています。最近では、介護をされる側だけでなく、介護をする側も年をとっている場合も多いため、介護の負担を少しでも減らすための取り組みが行われています。その中でも、介護ロボットの普及はとても注目されています。
目次
- 1
国ぐるみで力を入れている介護ロボット
- 1.1 移乗介助機器(装着型)
- 1.2 移乗介助機器(非装着型)
- 1.3 移動支援機器(屋外型)
- 1.4 移動支援機器(屋内型)
- 1.5 排泄支援機器
- 1.6 見守り支援機器(介護施設型)
- 1.7 見守り支援機器(在宅介護型)
- 1.8 入浴支援機器
国ぐるみで力を入れている介護ロボット
高齢化社会が進み、さらに介護を必要とする人が増える見込みである昨今、介護の負担を減らすために介護ロボットを開発する動きがあります。平成24年に、経済産業省と厚生労働省は、「ロボット事業の介護事業における重点分野」について発表しています。介護ロボットといっても、種類はさまざまです。政府は、介護ロボットをとり入れる分野について、具体的に8つ挙げています。
移乗介助機器(装着型)
介護士が装着することで、腰の負担が軽減できます。ひとりで装着することが可能なので、気軽に使うことができます。
移乗介助機器(非装着型)
ベッドと車椅子の間を移乗する際に使用するもので、介助者一人で使用することができます。
移動支援機器(屋外型)
手押し車のような形のもので、モーターなどを使って力を入れなくても移動をスムーズにしてくれます。
移動支援機器(屋内型)
排泄時など、室内を移動する際に利用するもので、主に椅子やベッドから立ち上がる際の補助を行います。
排泄支援機器
便座につけて使うもので、排泄物の匂いを封じることができます。
見守り支援機器(介護施設型)
センサーや外部通信機能を搭載しており、複数の部屋を見守ることができます。要介助者がベッドから離れたことも検知し通報してくれるので、トラブルを未然に防ぐことも期待できます。
見守り支援機器(在宅介護型)
センサーや外部通信機能を搭載しており、暗い場所でも使用できます。要介助者が転倒した際などにも知らせてくれるため、いち早く対応することができます。
入浴支援機器
浴槽に入ったり出たりする行動をサポートしてくれます。要介助者一人だけで使うこともできるので、自立を目指している人にもおすすめです。
このように、さまざまな介護ロボットが開発されており、介護の負担を軽減するための工夫がなされています。