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介護の基礎知識

2016年03月04日

違いを正しく知ろう!高齢社会・高齢化社会・超高齢社会の定義って?

違いを正しく知ろう!高齢社会・高齢化社会・超高齢社会の定義って?

高齢社会・超高齢社会・・・違いは何?

高齢化社会という言葉が登場してからずいぶんと経ちますから、一度は耳にしたことがある方がほとんどではないでしょうか。実は最近では、この言葉はあまり使われていません。なぜなら、もう高齢化ではなくて、既に高齢社会に突入しているからです。

ここで、高齢化社会・高齢社会・超高齢社会の定義を確認してみましょう。まず、高齢者とは何歳を指すのでしょうか?答えは65歳以上です。これは、国連で65歳を高齢者と定めたことによって、日本でも高齢者=65歳以上を指すようになったのです。では、それぞれの違いはなんでしょうか?これは、全人口に対する65歳以上の人口(老年人口)の割合(=高齢化率)で区切られます。

<高齢社会をめぐる言葉の違い>

  • 高齢化社会:高齢化率7~14%
  • 高齢社会 :高齢化率14~21%
  • 超高齢社会:高齢化率21%~

日本は既に、超高齢社会に突入している

では、今の日本はどこに位置するのでしょうか?答えは、「超高齢社会」です。つまり、5人に1人以上が65歳以上だということです。内閣府の発表した平成26年版高齢社会白書によると、

『我が国の65歳以上の高齢者人口は、昭和25(1950)年には総人口の5%に満たなかったが、45(1970)年に7%を超え(国連の報告書において「高齢化社会」と定義された水準)、さらに、平成6(1994)年にはその倍化水準である14%を超えた(「高齢社会」と称された)。高齢化率はその後も上昇を続け、現在、25.1%に達している。』

とのことですから、実はもう超高齢社会に突入していたのですね。これは、団塊の世代が65歳を超えて「高齢者」になったために、急増したためです。今後ますます高くなっていくことが予測される高齢化率。介護からは誰も目を背けることも、現実逃避することもできない時代が来ているのです。

日本人の平均寿命は男女ともに80歳越え

厚生労働省は日本の推計人口や人口動態統計の概数値を表した簡易生命表というデータを毎年公開していますが、それによると平成26年における日本の平均寿命は男性80.50歳、女性86.83歳となり、男女ともに平均寿命が80歳となっています。さらに日本の問題は超高齢化だけではなく出生率減少の問題もあり、年齢別の人口構造をグラフで表した人口ピラミッドも、低年齢層の比率が小さくなってすでにピラミッド型を崩しています。少子高齢化が叫ばれる日本において、アンケートなどでも各年代から「不安だ」という回答が出ているようです。

そういった国民の不安を解消するためいは、超高齢化問題だけに目を向けるのではなく、少子高齢化を含め総括的な人口構造見直し政策の推進が重要となってきます。しかしそう早いタイミングで改善するとは考えにくいため、今後もますます福祉業界のニーズや期待は高まってくるのではないでしょうか。単純なケアサービスだけでなく、より高い専門性を持った多用なケアサービスが利用者からも求められるようになる思います。介護の専門家として各資格保有者のニーズも高まることは、間違いないと言えそうですね。

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