介護の転職
2016年09月15日
介護士の定着率が高い施設を見分けるポイント!長続きしない職とは
介護の重要性が高まっている今、介護士やホームヘルパーなどの求人広告を多く見かけるようになりました。ですが、求人募集をしてもなかなか人が集まらない職場もあれば、給料が特に高いわけでもないのにすんなりと人が集まり、離職率も低い職場もあります。
この違いはどこから出てくるのでしょうか?
安心して長く働くことができる、「定着率の高い施設の見分け方」についてまとめました。
関連:介護業界の離職理由は低賃金より人間関係、介護職の離職率が高い原因に迫る
目次
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定着率の高い施設を見分けるポイント
- 1.1 疑問点を解決しやすいかどうか
- 1.2 情報の共有ができているかどうか
- 1.3 意見が言いやすいかどうか
- 1.4 研修の機会がどれほどあるのか
定着率の高い施設を見分けるポイント
職員があまり辞めないという職場には、いくつかのポイントがあります。
疑問点を解決しやすいかどうか
介護の職場は慢性的な人手不足です。そのような状態で、新しい職員が入ってきても、なかなか先輩に声をかけにくい雰囲気ができてしまいます。
定着率の高い職場では、新人1人につき指導・相談役の先輩を1人つけ、さらにグループでリーダーなどもおいて、こまめな指導や対応をしています。そのことで、新人が疑問に思ったことやどのように動けばいいのか、などをすぐに解決できるようなシステムにしています。
また、職場全体で施設の方針やマニュアルをしっかりと理解し、みんなが同じ考え方・方針で対応できていると定着率が高くなります。
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情報の共有ができているかどうか
介護の現場ではシフト勤務をしている方も多く、なかなか職員全員が集まる機会もありません。そのような中で、きちんと全職員に情報が伝わっている職場は定着率が高くなります。
具体的な例を挙げると、
- 重要事項は専用のノートなどを作り、全員が仕事前に目を通してサインをするようにしている
- 大切な申し送り事項には目立つようにアンダーラインなどが引かれている
- ホームヘルパーなど施設外の勤務がメインの職員も、定期的に施設に立ち寄って最新の情報を知るようにする
- 現場で事故などが発生した後も、全員で対応策を考え必ず改善点を出して、共有する
などがあります。
意見が言いやすいかどうか
新しい職場に転職した人などは、なかなか周りに意見を言うことができないと感じることが多くあります。ですが、前職で使われていたいいアイディアや新人が疑問に思った点・改善できそうだと思った意見などを聞いてくれる職場では、定着率がアップします。
どのような意見であっても「人の意見に耳を傾けること」が徹底されており、誰でも意見が言える機会があるということが大切です。また、出された意見に対して何かしら対応策が出たり、対応をしている施設・事業所は働きやすい環境であると言えるでしょう。
参考:新人介護士が職場に馴染むには?人間関係を円滑にするコツまとめ
研修の機会がどれほどあるのか
福祉の現場ではシフト勤務などがあると、なかなか研修などの時間を取ることができません。ですが、その中でもしっかりと研修を受ける機会を設けたり、色々な種類の研修が受けられるように設定されている施設では、職員の離職率が低くなります。
また、働いている職員が取りたいと思っている資格を把握しているのか、研修を受けるために勤務の融通がつくのか、研修を受けるための補助があるのかどうか、という点がポイントとなってきます。
上記のようなポイントは採用の面接の時に質問をしたり、事業所・施設のホームページやパンフレットを見ることである程度情報を集めることができます。また、常に求人広告を出している事業所などは一定の確率で離職している職員がいる、という考え方もできるでしょう。
加えて、上記以外にも職員が長く働きやすい条件としては、福利厚生の充実もあります。有給や育児・介護の休暇を取りやすい職場であるかどうか、は長く働く上で重要になります。
お給料がさほど高くない職場であっても、働きやすい環境があれば職員の定着率が高くなるということを知っておきましょう。