介護の基礎知識
2016年04月13日
高齢者介護はどうなるの?「マイナンバー」制度導入についてまとめ
2015年から始まったマイナンバー制度は、生活をより便利にすることができます。マイナンバーを取り入れると、介護の面においても、より便利に変えることができるといわれています。それでは、マイナンバーを導入することで介護の世界に起こる変化についてご紹介していきます。
目次
- 1 マイナンバーって何?
- 2
マイナンバーが介護にもたらすメリットは?
- 2.1 手続きの手間が短縮される
- 2.2 年金問題から解放される
- 2.3 医療の分野でも効率化
- 3 まとめ
マイナンバーって何?
マイナンバー制度とは、国民ひとりひとりにナンバーをつけることで、国民のさまざまな情報を管理するシステムです。マイナンバーを導入することで、行政にとっては国民の情報が管理しやすく、国民にとってはあらゆる手続きをする上で利便性に長けるようになります。これまでは行政にとっても国民にとっても、さまざまな手続きをする際に、重複した作業が多かった点を、このマイナンバー制度を取り入れることで、一気に効率化を図ることができるのです。
マイナンバーが介護にもたらすメリットは?
マイナンバー制度が導入されることで、当然介護の世界にも変化がおとずれます。年金・各種保険・公的な手当て・税金の管理など、介護をする際には、お年寄りの生活を守るために、さまざまな手続きが必要になってきます。介護の側面においても、マイナンバーが重要になってくる分野がたくさんあるのです。そこで、介護の側面からみた、マイナンバーを導入するメリットについて考えて見ましょう。
手続きの手間が短縮される
年金や保険・税金など、人は生活していくうえで、さまざまな手続きをする機会があります。これまでは、それらの手続きをする際に、重複する手続きをしなければならないことも多々ありました。「この手続きを以前にもしたのに・・・」「また同じ作業をしなければならないのか?」「たくさんの書類があってややこしい」これらの手続きをする際に、このような不満を抱いたことがある人は多いのではないでしょうか?
さらに、高齢になってくると、これらの手続きをする労力がなくなってしまったり、物忘れなどによって自分で管理できなくなってしまったりと、ちょっとした手続きですら困難になってきます。自分で管理できない場合には、介護をしている人にこれらの手続きを一任することもあるでしょう。マイナンバーが導入されると、これらのようなややこしい手続きを短縮することができるので、高齢者本人が手続きをする場合でも、介護者が代理で手続きをする場合でも、とても楽になります。
年金問題から解放される
納めたはずの年金が消えてしまったり、必要な分の年金を受け取ることができなかったりという年金問題が注目されています。高齢者の大切な収入である年金がこのような問題に見舞われてしまうことは、高齢者の安心できる生活を脅かすことになってしまいます。マイナンバーの目的のひとつとして、年金や税金などの管理しやすくすることで、正確な情報を集めることがあげられます。マイナンバーを導入することで、年金を正確に管理することができるようになるため、介護の側面においてもメリットとなると考えられます。
医療の分野でも効率化
これまで、病院で診察を受けるときには、健康保険証・医療保険・お薬手帳などが必要でした。このように、必要なものをひとまとめにすることができるのが、マイナンバーです。マイナンバーによって、保険証や医療保険などの事務的な情報やこれまでの治療記録・投薬記録など、医療で必要なものを一挙に管理することで、より気軽に安全に医療を受けることができるようになると考えられています。
まとめ
マイナンバーは、さまざまな情報をひとまとめにすることで、介護の側面でもあらゆるメリットをもたらしてくれます。より快適に介護をするためにも、マイナンバーをうまく活用していきましょう。