介護職員初任者研修
2014年11月10日
介護職員初任者研修に修了試験が課されたことでより質が問われる時代へ
以前は「ホームヘルパー2級」という名称で決められた時間数を受講すれば資格が取得できていましたが、現在は「介護職員初任者研修」という名称に変更になり尚且つ修了試験が課せられるようになりました。今までも介護の仕事につきたい人は、働きながら介護福祉士の試験を受けたりと幾つかの方法がありましたが、ますます介護の仕事には資格が必要な時代になってきました。
長年、介護を教える側に携わってきましたが、介護の質がとても重要なことだからだと思います。介護職員初任者研修もすべてを修了するには130時間の講義や演習となりますが、受講している人を見ても身内に介護が必要な人がいたり、人と関わりたいと思っている人などいますが、一生懸命に取り組まれている人は質問をされたり、ただ受講しているだけではないやる気オーラが出ています。
かと思えば、ただ資格を取りに来ましたという方もいて、講義中は寝ている方も時々います。このような方は、介護以前にどの仕事に対しても中途半端な取り組みをされる方などではないかと思ってしまいます。講義内容には職務の理解や尊厳の保持、自立支援など技術面だけではなく、利用者(介護)に対する心構えもあります。やはり人を相手にする仕事なので、技術ばかりではなく接する人の心構え(精神面)の教育も必要なのではないでしょうか。