介護支援専門員(ケアマネージャー)
2016年04月16日
介護福祉士からステップアップ!ケアマネージャーになるには
介護士として介護施設で働いている人の中には、キャリアアップをしたい人やもっと責任のある難しい仕事をしたいと思う人もいることでしょう。ケアマネージャーは、介護施設の中でとても重要な役割を担います。介護職でもっと活躍したという人は、ケアマネージャーを目指してみるのがおすすめです。それでは、ケアマネージャーになるためには、どのような方法があるのでしょうか?
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目次
ケアマネージャーってどんな仕事?
ケアマネージャーとは、正式には「介護支援専門員」といい、介護の専門職です。福祉分野や医療保険分野での実務経験のある人のみが取得できます。通常のスタッフのように介護をするだけでなく、介護を受ける人のカウンセリングをし、介護の内容をコーディネートしたりスタッフのマネジメントをしたりと、介護職の総合的な管理をすることもできます。
ケアマネージャーは、介護保険制度や、福祉分野・医療分野においての知識を習得し、サービス内容を把握した上で、介護を必要としている人へのサービスをコーディネートします。具体的には、利用者との面談・ケアプランのコーディネート・施設と業者間でのやりとりの調節・スタッフのマネジメントとモニタリングです。このように、ケアマネージャーが主体となって施設を動かし、ケアマネージャーの決めた指針にそって、ケアを進めていくことになるので、とても責任のある仕事といえます。
参考:介護のアセスメントとは?ケアプランの作成への重要性とポイントや注意点
ケアマネージャーになりたい!そんなときにはどうすればいい?
ケアマネージャーになるためには、さまざまなステップを踏む必要があります。実務経験をつんで、いくつかのステップをクリアしていくことで、ケアマネージャーになることができるんです。
実務経験
ケアマネージャーになるには、実務経験が必要になります。具体的には、保健医療や福祉の国家資格(保健師・看護師・理学療法士・作業療法士・社会福祉士・介護福祉士・視能訓練士・義肢装具士・言語聴覚士など)を持ち、実務経験を5年以上積むこと、または国家資格を持っていなくても、老人福祉施設や在宅介護サービスなどの介護職において5年から10年の実務経験を積むことが必須になります。実務経験を積んで、現場の状況を理解してスキルを積むことが必要です。
介護支援専門員実務研修受講試験
介護支援専門員実務研修受講試験は、毎年1回、10月に全国の都道府県で実施されます。介護保険制度についての基礎的な知識や要介護認定などについての基礎知識、居宅・施設サービス計画についての基礎知識などが含まれる「介護支援分野」と、保健医療サービスについての知識や福祉サービスについての知識などの「保険医療福祉サービス分野」についての問題が出題されます。介護支援専門員実務研修受講試験は難易度が高く、毎回15%程度の合格者となっています。法定資格を取得している人は、試験科目を一部免除されます。
実務研修
介護支援専門員実務研修受講試験に合格した人は、実務研修を受けることができます。ケアマネージャーになるためには、計32時間の研修を受ける必要があります。これらのステップを乗り越えた人が、ケアマネージャーになることができます。
やりがいとキャリアアップを目指そう
ケアマネージャーになるまでには厳しい道のりがありますが、実務経験をつんで難易度の高い試験に合格し、ケアマネージャーになれた暁には、もっとやりがいのある仕事をすることができます。責任のある仕事を任せられるようになるので、人の役に立っているということをより実感できるはずです。また、やりがいだけでなくキャリアアップや収入アップも期待出来るので、受講資格のある人はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。