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認知症の症状

2017年05月15日

アルツハイマー型認知症の主な症状の特徴は?原因や中核症状・周辺症状(BPSD)

医者

認知症と言えばアルツハイマー型認知症がよく知られています。認知症=アルツハイマーと思っている人も少なくないのですが、アルツハイマー型認知症は多くの認知症の中でも発症する人の割合が高いためにその名がよく知られているもので、実際には認知症の種類の一つです。

アルツハイマー型認知症を発症する原因とは?

アルツハイマー型認知症とは人の脳の中で記憶をつかさどる海馬を中心とした部分の細胞が減少してしまう事で、脳の側頭葉や頭頂葉などの部分が委縮してしまう病気です。

脳の中にベータたんぱくやタウたんぱくなどの特殊なたんぱく質が蓄積することで海馬などの細胞を減少させることが原因と言われていますが、発症する原因に関してはいまだ研究途中であり詳しく判明していない部分の多い疾患としても知られています。

発症することで確認されるおもな症状としては認知機能障害、行動・心理症状(BPSD)などがあげられます。認知症の症状は軽度の認知障害から始まり、初期、中期、末期へと緩やかに進行し、症状は徐々に悪化してゆくのが特徴です。

初期の頃の特徴的な中核症状と周辺症状BPSD

最も軽度な認知機能障害が起こり始めの頃は物忘れや不安などの症状が起こりますが、認知症の発症から1年から3年程度経過した初期の頃には日時が分からなくなったりする時間の見当識障害や、新しい事を覚えて他の刺激を受けた後まで覚えておく機能が衰えたりします。また複雑な行為を伴う行動を実行する機能が衰え、計画通りに物事をこなすことができにくくなります。

BPSDとしては自発性が低下して自分から何かをしようと言うやる気が喪失し、例えば趣味などにも興味を示さなくなったり、お金や物などを自分以外の誰かに盗まれたと思い込む物盗られ妄想などが起こりやすくなります。

例えば同居する家族が自分の預金を詐取したなどの妄想が起こるなどがこれにあたり、家族などの周囲の人間が本人のこうした症状が出やすい状況を理解していないと大きなトラブルにつながる可能性もあります。

中期の頃の特徴的な中核症状と周辺症状BPSD

発症してから5年から9年程度経過して中期に入ると、数年から数十年と言った遠隔記憶に対する障害が出始めます。また、今自分がどこにいるのかわからなくなったり、自分が誰なのかもわからなくなってしまう事もあります。対象を認識できず、簡単な行為ができにくくなったり、言葉がうまく使えなくなるのも特徴の一つです。

BPSDとしては鏡に映った自分自身の姿を見て自分だと認識できなかったり、これまでに何度も通ったことのあるような場所でも迷子になってしまったり、徘徊などを繰り返すこともあります。また、多動や興奮しやすくなるのもよくみられる症状です。

末期の頃の特徴的な中核症状と周辺症状BPSD

認知症を発症してから10年以上の年月が経過して末期に差し掛かると、全般的な記憶障害が激しくなり、毎日一緒に生活してきた人も識別できなくなるなどの記憶障害が現れます。また、これまで穏やかだった性格の人が突然怒り出したり、びっくりするほどの大声を出して怒鳴るなどの人格の変化が起こり、周囲の家族などを驚かせることもあります。

さらに重度になると寝たきりで行動や言語がほとんど出なくなることもあります。このころのBPSDとしては自分の排便をかき混ぜてしまうなどの不潔行為に至るケースもあり、介護にあたる家族などが悩みを抱えやすくなります。

ただし、これらの症状の現れる時期やその程度には、例えば本人と家族との関係性など本人を取り巻く環境要因も大きく影響しているため、実際には症状の現れ方には人それぞれに差があります。