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認知症の原因

2016年11月12日

ストレスが原因で認知症になる?怒りや環境の変化などのストレスと認知症悪化の関係

ストレスのイメージ

生きている以上、多かれ少なかれ日々ストレスに晒されることになります。程よいストレスは、むしろ心と体に良いとも言われています。しかしながら、やはりストレスが原因で心身共にダメージを受ける場合もあります。場合によっては、認知症を悪化させてしまうこともあります。

ストレスがもたらすデメリットについて

日本はうつ病が多いとも言われています。若い方であれば、うつ病が原因で会社を長期間お休みしたり退職してしまう方もいますし、更に若い学生などの中にもうつ病を発症する方がいて、通学が難しくなるといったこともあります。意外に思うかもしれませんが、うつ病を発症する原因は必ずしも悲しいことばかりではありません。中には、昇進や結婚など嬉しいことが原因になってしまうことさえあるとのこと。うつ病は、高齢者であっても発症することがあり、その数は決して少なくはありません。

高齢者がうつ病になった場合、若い人と異なり身体の症状が目立つ傾向にあります。例えば、頭痛や腹痛、腰痛があったり、めまいや耳鳴り、しびれが見られるなどの症状が現れ、それがうつ病からきていると気づかないことも少なくありません。年齢を重ねると体力などにも衰えを感じるようになり、今までできていたことができなくなってきたり、親しい人との別れを経験することが多くなってくる為、孤独を感じることが多く、それがストレスになってしまうこともあります。そして、知らず知らずのうちにうつを発症してしまうのです。

うつと認知症の関係について

高齢者がうつになると、認知症になりやすくなると言われています。ある調査によると、高齢者の場合うつではない人と比較した場合、うつの人は認知症になるリスクが2倍になるとのこと。特に、「脳血管性認知症」になるリスクが高いとも言われています。また、レビー小体型認知症の初期では、うつになりやすい傾向があるとも言われています。このような理由から、高齢者のうつ予防の大切さがお分かり頂けると思います。また、高齢者のうつに気がついた時は早めに対策することも必要。これによって、認知症を防ぐことができるからです。家族など周りの方が、是非気づいてあげてほしいと思います。

ストレスと認知症悪化について

環境の変化がストレスとなり、認知症を悪化させてしまうことがあります。加齢に上手く対応できなかったことが根底にある認知症患者に、更に周囲の変化や日常生活の変化が訪れると、それがストレスとなり本人は益々混乱してしまいます。これによって認知症がより進行してしまうことも考えられます。また、中には今まで何ら問題なかったような高齢者が、環境が変わったことで認知症を発症してしまうこともあります。

環境が変わってもすぐに対応できる若い方と異なり、高齢者は慣れるまでに時間がかかります。これは、認知症であるなし関係なく高齢者にとってストレスになります。できるだけ、引越しなどはしない方が良いでしょう。また、室内のレイアウトを変えたりするのも避けることをお勧めします。日常生活も基本現状を維持しつつ、必要な場合はお世話したり生活できるようにします。

また、認知症を患っている高齢者は、自分自身について不安を感じているものです。かつての自分と比べて、心配になっているものなのです。物忘れなどを強く指摘してしまえば、それがまた認知症患者にとってストレスとなり、怒りを引き出してしまうこともあります。これは、認知症を悪化させてしまうことでもあります。認知症患者に接する時は、こちらが怒ったり強い口調で話したりしてはいけません。強い否定や拒否ももちろん良い接し方ではありません。

できるだけストレスを与えないように努めることが、認知症を悪化させないポイントでもあるのです。