介護の転職
2016年06月25日
介護士から管理職へキャリアアップするには?必要な資格やスキルまとめ
昨今の高齢社会においてますます注目を集めているのが、介護業界でのお仕事です。今回は、介護に現在携わっている方にはもちろんのこと、他業種からの転職組を含め、介護施設での管理職を目指している方のために、その必要な資格やスキルについて、ご紹介していきます。
目次
- 1
介護施設の管理職に必要な資格とは?
- 1.1 資格が必要な管理者
- 1.2 資格が不要となる管理者
- 2
資格だけではない!管理者となるためのスキル
- 2.1 実践的な介護業務
- 2.2 介護保険制度など、法令の知識
- 2.3 現場スタッフとの関わり
- 2.4 施設経営者との関わり
- 3 ますますニーズが高まる介護業界
介護施設の管理職に必要な資格とは?
まず、介護施設での管理職に必要な資格をご紹介します。施設形態によって違いがあり、医師や看護師、介護福祉士などの資格が必要な施設も存在します。
資格が必要な管理者
介護老人保健施設の施設長
医療的要素が強い施設でもあるため、医師免許の保有者と定められています。
特別養護老人ホームの施設長
社会福祉施設長サービス管理研修を修了した方が就任することができます。研修を受けるためには、社会福祉主事任用資格を取得していることが条件となります。特別養護老人ホームの管理者は、資格は不要となっています。
訪問介護事業所などの責任者
介護福祉士や看護師、実務者研修など定められた資格の保有、また介護職員初任者研修資格のみを保有の方は、さらに実務経験3年以上を満たしていることが条件となります。
資格が不要となる管理者
- 有料老人ホームの管理者
- デイサービスの管理者
- グループホームの管理者 など
デイサービス事業所など、近年急速に増えつつある施設の中には、管理者の資格を問わない施設も数多くあります。その為、他業種の管理職から介護業界に転身される方も少なくないそうです。しかし、管理者としての心構えはもちろん、介護現場の現状把握やスタッフとの連携、介護保険制度についての知識などを持ち合わせていなくては、管理者を務めることは難しいでしょう。
次の項目では、介護施設管理者を目指す方に求められるスキル等についてご紹介します。
資格だけではない!管理者となるためのスキル
実践的な介護業務
やはり、介護現場の現状を把握するには、実践的な介護業務が出来なくてはわからないものです。その為、資格不要の管理職の場合であっても、介護関連の資格保有や、実務経験があることが望ましいといえるでしょう。
介護保険制度など、法令の知識
事務的業務での知識はもちろん、現場での業務において、いつの間にか法令違反をおかしていた…というケースもあるかもしれません。そちらの把握が十分でないと、介護報酬減額などのペナルティにもつながっていきますので、現場に的確に指示、説明ができる知識が必須となってきます。
現場スタッフとの関わり
介護スタッフはハードな割に安月給といわれ続け、現在もなかなか改善が難しい状況です。その為、やはり離職率が高く、なかなか人材が定まらない施設もあるようです。先程ご紹介した「実践的な介護業務」にも関連しますが、管理者は、現場の雰囲気やスタッフの勤務状況などを十分に把握し、共に歩んでいく、という心構えが重要ではないかと考えます。そのようにして、離職率の低下へとつなげていきましょう。
関連:介護業界の離職理由は低賃金より人間関係、介護職の離職率が高い原因に迫る
施設経営者との関わり
介護施設経営者の中には、他業種からの開業という方も多く、介護現場や介護保険などの専門知識がないまま、施設運営している方もいるかもしれません。そのため管理者は、現場スタッフと経営者の「橋渡し役」として、現場での現状報告や、経営者のタイプに応じたコミュニケーション力が求められます。
ますますニーズが高まる介護業界
高齢者人口の増加により、日本は世界的な超高齢社会へ突入しています。それに伴い、新たな介護施設が続々と開設され、介護スタッフ及び管理者のニーズはますます高まっています。しかし、ハードな勤務実態が社会問題となっている介護職。そのような中でも、信頼おける管理者の元なら、気持ちよく業務に携わることができますよね。
必要となる資格をお持ちの方や、よりよい職場へと導きたい!という熱意がある方は、管理職へのキャリアアップを考えてみてはいかがでしょうか?