介護の転職
2016年05月03日
小規模多機能型居宅介護の特徴と介護士が働くメリットを知ろう
目次
小規模多機能型居宅介護って何?
小規模多機能型居宅介護とは、地域に根付きながら小さな規模で行われます。施設の規模は小さいながらも、泊まりや通所・訪問などのさまざまなサービスを提供しており、これらを自由に組み合わせることで、利用者のニーズを満たします。2006年の介護保険制度改正で、地域密着型サービスのひとつとして生まれたサービスであり、地域に根付いたサービスとアットホームな雰囲気が人気となっています。
小規模多機能型のメリット
小規模多機能型施設には、利用者にとってのメリットがいっぱいです。
費用が安い
介護施設を利用する際に気になってくるのが、費用です。小規模多機能型施設は、利用するにあたっての費用が安い点がメリットのひとつです。小規模多機能型施設は、1ヶ月の費用が定額であるため、1ヶ月の利用頻度が多くても、安く利用することができます。また、介護保険によって負担額が1割から2割まで抑えることができるため、費用の心配も少なく、安心して利用することができます。
年中無休でさまざまなサービスを受けることができる
毎回の決められたサービスだけでなく、それぞれの利用者のニーズに合わせたサービスをオーダーメイドで受けることができます。利用したい時間やサービスに柔軟に対応してくれるので、本当に必要なときに必要なサービスを受けることができる点が魅力のひとつです。
ひとりのスタッフにケアをしてもらえる
介護施設を利用する際には、訪問介護・デイサービス・ショートステイなど、サービスの種類によってそれぞれの事業所を利用する必要がありました。そのため、それぞれのサービスを利用するときには、当然毎回異なるスタッフのケアを受けることになります。このように、毎回ケアをするスタッフが変わることは、利用者にとってはストレスに繋がることもあります。
小規模多機能型施設の場合、ひとつの施設で訪問介護・デイサービス・ショートステイなどのすべてのサービスを包括的に行っているため、毎回同じスタッフによるケアを受けることが可能です。慣れ親しんだスタッフのケアを受けることで、よりリラックスしてサービスを受けることができます。
小規模多機能型施設で働くことで得られるものとは?
介護施設で働く場合、訪問介護で働く際には訪問介護について、デイサービスで働く際にはデイサービスについて、ショートステイで働く際にはショートステイについての経験をそれぞれつむことができます。小規模多機能型施設は、これまで述べてきたとおり、さまざまな機能を持ち合わせた施設です。そのため、小規模多機能型施設で働くと、多くの役割をこなす必要があります。つまり、小規模多機能型施設で働くと、自ずと訪問介護・デイサービス・ショートステイの3つのサービスについて習得することができるのです。介護職において、経験はとても重要なものになってきます。
小規模多機能型施設で働けば、これら3つのケアについての経験をつむことができるため、介護のプロになるためには近道になるといえます。また、小規模であることから、利用者や他のスタッフとの関係もより密着したものにすることができます。地域の支援センターや民生委員・町内会などとのかかわりも出てくるため、その地域の事情などに精通することもできます。より多くの経験を得ることができることや、利用者やスタッフ・地域の人々との深いかかわりの中で仕事ができることが、小規模多機能型施設で働くことのメリットといえます。
今後高齢化がより進んでいくことで、高齢者が安心して利用できるサービスを提供できる施設が必要になります。小規模多機能型施設は、利用者のニーズを満たすことができるだけでなく、介護士がより豊かな知識とスキルを身につけることができる場所といえます。