介護職は退職引き留めが多い？転職するための上手な断り方まとめ

慢性化する人手不足で退職を願い出ると引き留められる事がおおい介護職。退職する強い意志を持っていても、あの手この手で上司や会社は引き留めにかかります。退職する側としては出来る限り、滞りなく円満に退社したいのが本音ですよね。そんな時に役に立つ、断り方をまとめてみました。

引き留め方には3つのパターンがある

上司や会社からの引き留め方法は大きく分けて「情に訴える・うやむやにする・脅す」の3種類に分けられます。それぞれの例を挙げて対処法を挙げてみました。

情に訴える

情に訴える場合は、基本的に泣き落としです。退職する意志を相手に伝えた時に最もよく取られる方法です。例えば、「ゆくゆくは主任にする事を考えている」や「同時入社した社員の中で1番見込みがあると思っている」といった具合です。この様に感情に訴えられた結果、心を揺さぶられて迷ってしまう方が多いです。

対処法

具体的な内容が乏しい時は口約束で終わる事が多いので、毅然とした態度で辞める意志を伝えましょう。円満退社するために、「次の職場でやりたい事がある」とハッキリ伝えるのも一つの方法です。

うやむやにする

こちらの場合は、「給与を今よりも上げる」「マネージャーに一年以内に昇格させる」という労働待遇の改善が提案されるパターンです。直属の上司には基本的に待遇改善の権限は持っていない事が多いので、これも口約束で終わってしまう事が多いです。今まで必死に頑張ってきてもなかなか給料が上がらなかったのに、辞める直前になって待遇が改善される会社には不信感を持ってしまいます。

対処法

このような提案をされた場合には、提示してくれた事に感謝しつつ突っ込んだ質問をぶつけて見るといいでしょう。「具体的にはどのくらい給与が改善されますでしょうか。次の転職先に提示されている金額は〇〇万円です」という具合です。提示金額は今の職場よりも多ければ嘘でも問題ないでしょう。しどろもどろになるようでしたら、嘘をついている事が多いです。

脅す

上記2つのパターンで引き留められなかった場合、脅すことによって強引に引き留められる事も多いようです。例えば、「同僚に迷惑が掛かってもいいのか」「退職届を出しても受け取らないから」「転職先に苦情を言ってやる」などです。

対処法

上司や会社の人間関係によって変わりますが、堂々と退職しますという事をハッキリ伝える事が大事です。それでも受け取って貰えない場合は、「労働基準監督署に申し出ます」と言うか、内容証明郵便で会社宛に送付しましょう。ですが、これはあくまでも最終手段なので出来る限り円満退社した方がいいですね。

退職願と退職届の違い

漢字一文字違うだけですが、内容は大きく異なります。一番の違いは「退職するという意志の強さ」です。退職願の方は「願い出る」という意味を表し、撤回する事が可能なので場合によっては会社側もうやむやに出来てしましいます。

しかし、退職届の場合は「書類を届け出る」意味を表すので、確固たる退職という意志表示になります。その為、会社側としては出された段階で受け取る必要があります。同じ辞表ではありますが、違いを理解して書くようにしましょう。

退職する決意を揺らがせない事が大切

辞められる会社側からすれば、新規採用や退職手続きなどの作業があるので、面倒と思ったり、裏切られたと感じる事があるかもしれません。ですが、あなたの人生はあなたのものであって、会社が握っているものではありません。退職する上で多少は気まづい思いをすることもあるかもしれません。次の職場でいいスタートを切る為にも、出来る限り退職までは良好な関係を続けられるようにしたいですね。