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介護の悩み

2016年08月18日

介護事故を予防したい!起こりやすい事故と介護士が知りたい対処方法

介護事故

介護をする上で、特に気をつけたいのが介護事故です。介護事故は、利用者に怪我を負わせてしまうだけでなく、命にかかわる可能性も考えられます。介護事故を防ぐためにも、介護事故にはどのようなものがあるのか、どのような対策が必要なのかを知っておきましょう。

介護事故の種類

介護は対人間のお仕事。そのため、残念ながら介護事故を100%防ぐことはできません。しかし、利用者の行動を予想したりリスクを想定したりすることで、介護事故に備えて回避することもできます。

転倒

介護事故の中でももっとも多いのが、転倒です。歩行可能な高齢者の場合、筋力の低下などによって立ったり歩いたりする際に転倒してしまう可能性が高まります。さらに、高齢者は筋力だけでなく骨も弱っているため、転倒してしまったことで骨折してしまうケースが多いのです。骨折などで足腰を傷めてしまうと、その後回復が困難になり、車椅子での生活や寝たきりのような状態になってしまう可能性もあります。すると、心身ともに衰弱を招き、寿命を縮めてしまうことも考えられます。

転倒事故を防ぐために、まずは立ち上がったり歩行したりする利用者には可能な限り付き添いましょう。また、利用者が歩いたりする場所には、歩行を妨げるようなものをあらかじめ排除したり、躓きやすい箇所にを把握しておいたりすることも大切です。

裂傷

裂傷とは、皮膚に刺激を与えることで破れてしまう怪我のことです。高齢者は皮膚がもろく、弾力もなくなってしまっているため、ぶつけたりこすったりといった少しの刺激で裂傷が生じやすくなっています。そのため、利用者の皮膚はデリケートであるということを念頭に入れて介護を行う必要があります。裂傷が起こらないためにも、介護士は利用者の皮膚の状態を普段から観察しておくことが大切です。

また、入浴時など皮膚がふやけている状態のときは特に裂傷が起こりやすくなるため、注意が必要です。お肌が敏感な利用者の場合には、着用する衣服にも、配慮が必要です。大きめのサイズのものや伸縮性のものを用意し、お肌への摩擦や負担が少ないものを選びましょう。裂傷の具合が酷いときや繰り返すときには、看護師に相談して保護用のガーゼなどをはっておきましょう。

誤飲・誤嚥

誤飲とは、食べ物ではないものを口に入れて飲み込んでしまうことで、認知症の人に多い事故です。誤飲を防ぐためには、口に入るサイズのものや、食べてしまう恐れのあるものは利用者の手の届く場所に置かないことで対処します。誤嚥とは、飲み込みがうまくいかず、食べ物が食道ではなく気管へ入ってしまうことです。これは、加齢とともに嚥下機能と咀嚼機能が低下してしまっていることが原因です。

誤嚥を起こさないようにするためには、利用者それぞれのペースにあわせた食事を用意します。歯がない人や咀嚼がうまくできない人には、歯茎でつぶせる柔らかい食べ物や流動食などを用意しましょう。誤嚥は、窒息事故や肺炎・死に繋がることも考えられるため、食事介助の時には意識して行うことが大切です。食事をする際の姿勢・食事の形状・利用者の状態など、細かい部分に気を配って食事介助を行いましょう。

誤飲や誤嚥が起こってしまったときには、その後の対応がとても重要になってきます。適切な対応をすることで、利用者の体への負担も少なくなります。これらの介護事故を防ぐためにも、普段から利用者の体の様子・持病・既往歴などを把握し、利用者それぞれにあわせた介護を行うことが大切です。

まとめ

利用者が安心して生活していくためにも、介護事故はあってはならないことです。介護事故を100%防ぐことはできなくても、対策をしておくことで、介護事故を抑えることができます。

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