介護のハウツー
2016年08月19日
清拭介助の正しい方法&手順!介護士が知っておきたいポイントと注意点
寝たきりの人など、自由に入浴ができない人には、清拭介助を行います。清拭介助は、体を清潔にするだけでなく、体の状況を把握するためにも重要な作業です。そこで、清拭介助の手順や注意点についてまとめてみました。
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清拭介助の手順
準備
清拭介助は、本人の体調をみながら行います。体調が悪そうだったり、いつもと様子が違うときには控えましょう。清拭介助は、なるべく日中の暖かい時間に行うようにしましょう。
また、清拭介助を行う場所は、23度前後の温度に調節し、暑かったり寒かったりしない気温にしておきましょう。清拭介助の際には、熱めのお湯・タオル5枚程度・バスタオル・ビニール袋・着替えを用意しておきます。お湯は冷めやすいため、熱めのお湯を用意しておきましょう。また、体の場所によってタオルを交換していくため、タオルは多めに用意しておくと良いでしょう。
体の拭き方
顔・手腕・胸・お腹・背中・足という順番で拭いていきます。顔は内側から外側へなでるように優しく拭いていきます。腕や足・体は心臓に向かって、優しくなでるように拭いていきましょう。裸のままだと体が冷えてしまうため、拭いていない場所はタオルを掛けておいたり服を着せておいたりしましょう。首や手足の節の部分・陰部などは、特に汚れがたまりやすいので、念入りに拭きましょう。汚れを取ったホットタオルは、ビニール袋に入れます。
清拭介助のポイント
清拭介助では、体を清潔にするだけでなく、皮膚の色や状態を観察する機会にもなります。どこか異変があった場合には、看護師に報告しておきましょう。また、全身を清拭した後には、体調の変化がないかどうかにも気を配りましょう。体が冷えるなどして体調を崩すこともあるため、注意しましょう。