介護資格
2016年09月12日
ガイドヘルパーの仕事内容は?介護士の仕事の幅が広がる注目の資格をチェック
様々な障害によって一人で外出するのが困難になった人が安心して出かけるために移動介護サービスを提供する、それがガイドヘルパーと言う仕事です。この介護資格は高齢者にかかわらず障害を持った人が安心して積極的に社会活動に参加するためにとても大切な役割を担うものであり、外出の際に欠かすことの出来ないサービスとして需要が高まっています。
ガイドヘルパーの種類と仕事内容
ガイドヘルパーの仕事は主に視覚障害者、全身性障害者、知的・精神障害者を対象とした3種類に別れます。
視覚障害者のためのガイドサービスは視覚障害を持つ人が外出する際に付き添って安全に歩行したり公共交通機関を利用したり出来るようにサポートするのが仕事です。一人一人違う見え方や見えにくさなどの視覚障害の種類に応じて、その人に最も合った介助を提供することが求められる仕事です。
そして全身性障害者のためのガイドサービスは全身に障害を持った人の支援を行うためのもので、外出する際の車椅子での安全な移動を手助けしたり、交通機関を使用しての移動を介助するのが仕事です。さらに知的・精神障害者のためのガイドサービスは、外出のみではなく、様々な場面で常に支援が必要な知的障害・精神障害を持った人に対して様々な介助を行うのが仕事です。
ガイドヘルパーになるための方法
ガイドヘルパーは移動介護従事者と呼ばれる障害者総合支援法に基づく資格で、都道府県が行う研修あるいは通信講座などでの研修を修了する必要があります。専門の試験に合格して資格を取得するのではなく、講座や研修を受講して修了することで資格を取得することが出来ます。
ガイドヘルパーの資格を取得すれば全国どこでも通用するのですが、受講資格の必要な研修や各地域によって条件やカリキュラムが異なるので、事前に確認しておくことが大切です。
現在介護に携わる職員が知的・精神障害者の外出支援は出来ても、視覚障害や全身性障害者の外出支援をするにはガイドヘルパーの資格を取得することが必要です。
ガイドヘルパーの資格を取得するためには3種類それぞれの障害にあわせて研修を受ける必要があります。さらに3種類の中でも全身性障害者を対照とした外出支援のための研修を受けるには介護福祉士あるいは介護職員の資格が必要です。
ガイドヘルパーの資格の将来性
今や日本は世界一の長寿国となり、今後さらに本格的な高齢化社会へと進んでゆくことになります。でも、年齢を重ねてゆけばどんな人でも体の自由が利かなくなってくる現実に直面することでしょう。
平均寿命だけが飛躍的に伸びるだけではなく、たとえ様々な障害を抱えることになっても、趣味を持ったり心置きなく外出することが出来るなど、いわゆる生活の質をどうすれば維持できるかと言うことが大切になってきます。高齢になって体に様々な障害が現れることになっても人間らしく生きたいと望む人々の手助けをする為の仕事として、ガイドヘルパーの需要は今後も伸びてゆくことが十分に考えられます。
それぞれの障害に対する専門的な知識を持ち、利用者の意思を尊重しながら、より安全で快適な生活を送る介助をできる信頼の証として、これから先も介護に携わる仕事をするうえでガイドヘルパーは必要不可欠な資格であるといえます。
利用者と共に買い物などの日常的な外出を手助けするだけではなく、時には映画を見たり講演会を聞きにいくといった外出のお手伝いを求められることもあります。ガイドヘルパーの存在があって初めてこれまでは困難だった外出が可能になったことに対して利用者から感謝の言葉を受け取るとき、ガイドヘルパーの仕事にやりがいと喜びを感じるという意見が多いようです。