介護資格
2016年04月21日
介護職でキャリアアップしたい!スキルを上げる資格や研修まとめ
介護士にも、格差が存在する・・・その違いは何?
介護士は、看護師と違って資格がなくても介護士ということができます。自分が介護士だと言えば、介護士なのです。しかし、現実は介護のプロから、高校卒業後になかなか就職先が見つからず世間的にも体裁の整う介護士となる人まで、そのスキルや適性は玉石混交。収入にも大きな格差が出ているのです。
営業職と違って、結果の見えない介護の世界。この世界でこれから食って行くぞ!と決めたあなたは、素晴らしい志の持ち主です。そしてあなたの働きをしっかり評価してもらうことが、スキルやモチベーションアップにつながります。では、何をもってスキルや業績を評価してもらうのか?一番簡単でわかりやすいのが、資格です。介護の世界にはさまざまな資格がありますが、資格を持っているということは、それだけ「仕事に対する熱意があります」というアピールになります。シブシブ・イヤイヤ働く人が、わざわざ自分の時間を使って勉強して資格をとろうとは思わないでしょう?
介護士が持っておきたい資格
そこで、まず介護士なら持っておきたい資格は何でしょうか。介護福祉士ですね。社会福祉士は国家資格ですから、仮に今の勤務先を退職したとしても、他の施設でも使える資格です。また、現場のスタッフに指導する立場として上に立つこともできますので、昇格・昇給を狙うなら必ず取得しておきたい資格です。
他には、認知症ケア専門士なども、おススメです。介護の現場で対応に困るのが、認知症の入居者との関わりです。認知症患者について深く学ぶことで、どのように接するべきか、また認知症患者の行動・言動に対し、いかに自分の心身の負担を緩和するかということにつながります。介護士として働き続けるためにも、取得しておきたい資格です。もちろん、認知症ケア専門士も立派な資格ですから、介護福祉士と同様に、昇給や昇格に結び付くでしょう。
難易度は高いけれど、挑戦しておきたい資格
少し難易度は上がりますが、是非取得して欲しい資格がケアマネージャーです。介護の現場は、肉体労働が主な仕事です。しかし、自分も年齢を重ねてくれば介護する相手と自分の年がほぼ同じ、ということも出て来ます。(自分の方が年上ということも・・・)また、職業病である腰痛で、まだまだ働けると思っても体がついていけなくなるということも、この先ありえます。
そんなとき、ケアマネの資格を取得していれば、介護士としての経験を活かしつつ、それでいて実際の身体介護にあたることなく介護の世界で働き続けることができます。介護士がアマネの資格を取得するには、経験年数も必要となりますし、机上の勉強だけでなく実習も必要となります。難易度は上がりますが、その分ケアマネを取得する介護士は多いとは言えませんから、自分の価値を上げることにもなります。
もちろん、資格取得のための勉強は、実務に必ず活かされます。看護学校を出ずして看護師と肩を並べて仕事ができるというのも、ケアマネの利点です。取得しておいて損はありませんから、「5年かつ従事日数900日」という受験資格を満たしたら、できるだけ早いうちに挑戦して欲しいですね。
学ぶ姿勢が重要
もちろん、資格取得がゴールではありませんから、その後も制度改定のたびに情報を入れる必要がありますし、日々学ぶ姿勢はおろそかにしてはいけません。何より、介護士というのは入院中の患者さんや、施設入居者、デイサービス利用者など、高齢者と直接接する仕事であることを忘れてはいけません。身体介護を面倒に思ったり、誠実味を欠く介護をしていては、元も子もありません。将来のためのスキルアップは必要ですが、資格取得のための勉強ではなく、仕事に活かすための資格取得ということを意識して、勉強してもらいたいですね。